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カウボーイズがドルフィンズとのトレードでDEクィンを獲得

2019年03月29日(金) 13:04


マイアミ・ドルフィンズのロバート・クィン【Aaron M. Sprecher via AP】

ダラス・カウボーイズが待望のパスラッシャーをチームに加えた。

カウボーイズはマイアミ・ドルフィンズとのトレードで2020年ドラフトの6巡目指名権を譲渡し、その見返りとしてディフェンシブエンド(DE)ロバート・クィンを獲得したと発表した。

この動向を最初に伝えたのは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートだ。NFLネットワークのトム・ペリセロが現地の情報筋を元に伝えたところによると、ダラスでのクィンの新契約は1年920万ドル(約10億円)となる見込みのようだ。また、ペリセロによると、クィンは7回以上のサックを記録した場合に最大で1,000万ドル(約11億円)を受け取ることが可能だという。

ベテランパスラッシャーのクィンはカウボーイズがフランチャイズタグを指定したデマーカス・ローレンスとの膠着(こうちゃく)状態が長引いた場合に即時的な保険となる選手だ。ローレンスとの交渉は7月15日の期限までは余裕があるものの、長期契約なしでテンダーにサインする保証はない。

カウボーイズの上級副社長スティーブン・ジョーンズは現地28日(木)、クィンの獲得はローレンスとの延長交渉に影響を与えないと述べていた。

ジョーンズ副社長はチームの公式サイトに対してこのようにコメントしている。

「いや、われわれはデマーカス・ローレンスとの取引を完遂しようと意気込んでいる。デマーカスはここにずっといた選手で、ここがホームなのは明らかだ。彼はここで自分のやりたいようにプレーしている。デマーカスは(守備コーディネーター/DCの)ロッド(マリネリ)の下で学んできたし、ロッドがディフェンシブライン(DL)マンに望むプレーを彼はやってきた。デマーカスをレフトサイドで起用し、ロバート・クィンにはランディ(グレゴリー)と一緒にライトサイドを担当させる。彼らと数人を混ぜてインサイドで使うことはわれわれにとってメリット以外の何物でもない」

カウボーイズはまた、無期限出場停止処分中のDEグレゴリーとの交渉を継続している。

身長約193cm、体重約117kgのクィンであれば9シーズンを通じて培った経験を活かし、グレゴリー不在の痛手を軽減しくれるだろう。

5月に29歳となるクィンは2011年ドラフトの全体14位でロサンゼルス・ラムズ(当時はセントルイス・ラムズ)に指名されプロ入りした。ラムズで7シーズン(ロサンゼルスは2年)を過ごした後、クィンはトレードによって2018年3月からドルフィンズの一員となっていた。

ラムズ時代のクィンは2013年にオールプロに選出され、2013年から2014年にかけて2年連続でプロボウルに選出されている。

キャリアを通じてクィンは111試合に出場(先発は92試合)し、タックル256回、サック69回、クオーターバック(QB)ヒット123回、ファンブルフォースド23回をマークしてきた。

クィンは2013年にキャリアハイとなるサック19回、QBヒット34回、タックル57回、タックルフォーロス23回、ファンブルフォースド7回を記録してベストシーズンを過ごしている。

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