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イーグルスがベアーズとのトレードでRBハワードを獲得

2019年03月29日(金) 13:18

シカゴ・ベアーズのジョーダン・ハワード【AP Photo/Nam Y. Huh】

シカゴ・ベアーズがついにジョーダン・ハワードを手放した。

フィラデルフィア・イーグルスは現地28日(木)夜、2020年ドラフトの6巡目指名権と引き換えにベアーズからランニングバック(RB)ハワードを獲得したと発表した。このトレードに関する要件次第で、イーグルスがベアーズに譲渡する指名権は2020年ドラフトの5巡目となる可能性もあるようだ。

タリク・コーエンが1年目のヘッドコーチ(HC)マット・ナギーの下で大きな役割をこなしたことで、ハワードは2018年シーズン開始以前からトレード要員としてうわさされていた。シカゴでの3年目に再び生産性を低下させたハワードは合計で935ヤード、1キャリー平均は3.7ヤードとなっている。ベアーズが元シアトル・シーホークスのRBマイク・デービスをフリーエージェント(FA)で獲得した時から、ハワードがシカゴを去る予兆はあったと言えよう。

まだ安価な新人契約を結んでいるハワードはこの契約の最終シーズンに200万ドル(約2億2,000万円)を手にする予定だ。

ハワードはメインのRBを切望するイーグルスRB陣に加入する。24歳のハワードを手にする前までのイーグルスはジェイ・アジャイやダレン・スプロールズといったベテランの故障離脱を受け、コリー・クレモント、ジョシュ・アダムス、ウェンデル・スモールウッド、ドンネル・パンフリー、ボストン・スコットらをバックフィールドで起用してきた。アジャイとスプロールズが故障によって不在となったイーグルスは先シーズン、1ゲーム平均98.1ラッシングヤード、1キャリー平均3.9ラッシングヤードを記録してそれぞれリーグ28位、30位と低迷した。

これはイーグルスのジェネラルマネジャー(GM)ハーウィ・ローズマンが今オフシーズン中に成立させた2つ目の大きなトレードだ。イーグルスは元タンパベイ・バッカニアーズで、イーグルスにも長く在籍した経験のあるワイドレシーバー(WR)デショーン・ジャクソンとも、ドラフト下位指名権とのトレードで獲得して再契約を結んだ。

一方のベアーズはコーエンとデービスの2トップRBでランゲームを展開するつもりだ。

ベアーズは2016年のルーキーイヤーから1,313ヤードを記録してチームの新人ラッシング記録を塗り替えたハワードを恋しく思う時もあるだろう。ハワードはまた、ウォルター・ペイトンやゲイル・セイヤーズといったベアーズの元スター選手たちよりも24試合早く2,000ラッシングヤードに到達した選手でもある。プロ入り後の期間を通じ、ハワードはエゼキエル・エリオット(4,048ヤード)とトッド・ガーリー(3,441ヤード)に次ぐリーグ3位のラッシングヤードを積み上げている。

異常なほど早熟したハワードのパフォーマンスにもかかわらず、ベアーズは再契約を強いられる前にハワードと袂(たもと)を分かつ決断を下した。

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