「キャリアを通じてチーフスにいたい」と語るDEジョーンズ
2019年04月01日(月) 10:17パスラッシャーのディー・フォード、ジャスティン・ヒューストン、セーフティ(S)エリック・ベリーらとの別れを受け、カンザスシティ・チーフスのディフェンス陣は2019年シーズン開始を前に様相を一変することになる。
守備コーディネーター(DC)が新たにスティーブ・スパグニューロに代わったことからも、そうなることは確かだと言えよう。
ただし、しばしば見過ごされがちであるディフェンシブエンド(DE)クリス・ジョーンズは健在だ。
セカンドチームのオールプロに選出されたジョーンズはサックのNFL記録を打ち立てるパフォーマンスを披露したにもかかわらず、プロボウルには選出されなかった。そんなジョーンズは今、新人契約の最終年を迎えている。
前述した3人の離脱組とは違い、ジョーンズの契約はまだチーフスにとって悩ましい問題ではない。ジョーンズに選択権があるとすれば、カンザスシティの地に当分の間とどまることを選ぶだろう。
地方紙『The Kansas City Star(ザ・カンザスシティ・スター)』を通じ、ジョーンズは「ここが自分のホームとなってきたし、ファンも自分を買ってくれている。コミュニティもありのままを受け入れてくれて、それに感謝している。もし可能なら、キャリアを通じてここに残りたい」と述べていた。
プロ4年目で24歳のジョーンズにとって、今後の長いキャリアを予測するのは不可能と言ってもいい。しかしながら、近い将来に関して言えば、ジョーンズの希望がそのまま通る可能性は高そうだ。
2016年ドラフトで2巡目指名を受けて以降、成長を止めることはなかったジョーンズは2018年シーズンにサック15.5回、タックル40回、インターセプトタッチダウン1回、ファンブルフォースド2回、タックルフォーロスは19回を記録した。あまり大きく取り上げられることはなかったものの、ジョーンズはNFL記録となる11試合連続サックを成し遂げてもいたのだ。
4年目で新人契約の最終年を迎えたジョーンズには119万ドル(約1億3,000万円)が支払われる予定だ。
ジョーンズにとっての良い知らせは、チーフスとカンザスシティのコミュニティには今秋以降も有望株のDEをかくまう意思があるということだ。
チーフスのジェネラルマネジャー(GM)ブレット・ヴィーチはカンザスシティ・スター紙を通じ、「シーズンが開始するまでにはまだまだ時間がある。クリスは確かにわれわれがターゲットとし、取引をしたい相手だ。その話し合いは開始したばかり」と明かし、次のように続けていた。
「早いペースでどんどん進んでいるとは言わないが、どこかで始める必要があったものだ。われわれは2、3の会話を行っているが、そのどれもが順調に行われている」
ジョーンズの引き留めはチーフスにとって歓迎されるべき動きのはずだ。守備陣に変革が起きている中、チームはジョーンズの才能だけでなく、突如として頭角を現した守備陣の若き中心選手としてのリーダーシップや経験も必要としているのだろう。
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