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ドラ1候補QBマレーの個人ワークアウトを行うレイダース

2019年04月02日(火) 12:09

カイラー・マレー【Perry Knotts via AP】

デレック・カーがフランチャイズクオーターバック(QB)だと主張してはいるものの、オークランド・レイダースは引き続き、できる範囲のことはすべて行おうとしているようだ。

現地1日(月)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話を元に伝えたところによると、レイダースは来たるドラフトで上位指名が確実とされるオクラホマ大学の司令塔、カイラー・マレーの個人ワークアウトを実施したようだ。

この動きを最初に伝えた『MMQB(マンデー・モーニング・クオーターバック)』のアルバート・ブレアーはまた、レイダースのスタッフ陣が今度はオハイオ州立大学のQBドウェイン・ハスキンズのワークアウトも行うようだと伝えた。

レイダースは『Twitter(ツイッター)』にマレーの写真を投稿している。

「ハイズマントロフィーの受賞者」

レイダースがマレーのような注目度の高いシグナルコーラーにワークアウトさせた動きに驚きはなかった。

ヘッドコーチ(HC)のジョン・グルーデンやジェネラルマネジャー(GM)マイク・メイヨックがカーに対してどんなに聞こえの良い言葉を並べたとしても、アップグレードが必要だと感じている重要なポジションに適切な選手を見つけることができれば、チームが比較的容易にその契約を解除できるという事実は曲げられない。マレー、もしくは、ハスキンズがそのアップグレードに適しているかどうかを判断するには個人ワークアウトを開き、どのくらいの能力が備わっているかを直接見るのが早いのだろう。

過去を振り返って見ると、グルーデンHCは思春期の男子小学生がクラスの女子に恋に落ちて飽きるよりも早くQBに対して熱を上げ、そして、冷めてきた。それゆえに、グルーデンHCが今回もマレーのよう魅力的な若い選手に首ったけとなるのは火を見るよりも明らかだ。

しかしながら、このような動きには疑念も生じる。

レイダースが全体4位の指名権を持つ立場を使い、上述のQB2人を狙うチームをミスリードしようと試みている可能性はないだろうか。アリゾナ・カーディナルスが全体1位でマレーを指名しなかった場合、レイダースがマレーを獲得に動くと信じる他球団がトレードアップで飛びつく可能性もあり、そうなった場合、有望なディフェンダーはレイダースの手に収まることになる。それはまた、全体1位の指名権をトレードバックすることがカーディナルスにとって安全ではないということも示している。ただし、この考えはオフシーズン開始早々にうわさされてはいたものの、今では退けられているようだ。

レイダースはドラフトにかかるだろう評価の高い選手たちすべてに対して触手を伸ばしている。言い換えれば、彼らは組織として努力しているということだ。

われわれは今、ドラフト月に突入している。1巡目の指名が行われる今月25日(木)を前に、各チームはそれぞれの指名を決断することになる。それまでの間、われわれは各チームによるさまざまな仕掛けやメディア戦略に踊らされないようにすべきだろう。

【S】