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4月15日までに契約延長を望むシーホークスQBウィルソン

2019年04月03日(水) 10:34

シアトル・シーホークスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/John Froschauer】

記録を更新するような大型契約に関して言えば、シアトル・シーホークスのクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンはデッドラインを提示することでその動きが促進されることを期待している。

ウィルソンはシーホークスに対し、チームがオフシーズンプログラムを開始する現地15日(月)までに新契約を望んでいることを明らかにしている。これは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが2日に伝えたもの。この動向を最初に報じたのは地元紙『The Seattle Times(ザ・シアトル・タイムス)』だった。

2015年に交わした4年契約が最終年を迎えているウィルソンは超大型契約を控える次なるフランチャイズQBであり、NFL史上最高額のサラリーを獲得してもなんらおかしくはない状況にいる。

現在、グリーンベイ・パッカーズのQBアーロン・ロジャースが2018年8月に交わした4年1億3,400万ドル(約149億円)の契約を平均すると、NFL最高の1年平均3,350万ドル(約37億3,000万円)となる。30歳のウィルソンは2019年に1,700万ドル(約19億円)を受け取る予定で、2,530万ドル(約26億円)のキャップヒットとなっている。

ウィルソンは2週間前、今オフシーズン中にリーグ最高額QBとなる可能性はあるだろうと語っていた。

シーホークスが今後2週間以内にこの取引を無事に終わらせることができるかどうかはまだ不透明だが、シアトル・タイムス紙のボブ・コンドッタは両サイドが先日から交渉に入ったようだと報じている。

報道によればウィルソンは4月中旬までに契約を取り交わしたいようだが、新契約なしにその期日を過ぎた場合にはどうなるのだろうか。スーパーボウルのタイトルを保持したベテランQBウィルソンにはオフシーズンプログラムに参加する必要がなく、今夏を通してチームのアクティビティに参加しない選択を採ることも可能となる。

また、両サイドが2019年シーズンの終了後、あるいは、シーズンの途中まで契約を延期することも考えられる。ウィルソンは今年1月、「もしそうするべき状況であれば仕方のないこと」と、新契約なしで2019年をプレーする可能性を示唆していたが、シアトルを去る未来は描いていないようだった。考えられるもう1つのシナリオは、リーグのCBA(団体交渉協約)が期限切れになった後、シーホークスがおよそ3,000万ドル(約33億4,000万円)のフランチャイズタグをウィルソンに貼り付けて2020年シーズンに入るというものだ。

近い将来にサラリーアップを狙うQBはウィルソンだけでない。ジャレッド・ゴフやカーソン・ウェンツ、ダック・プレスコット、そして、パトリック・マホームズらもまた、今後2年の間に大型契約の締結を期待されているQBたちだ。

それゆえ、シーホークスはウィルソンが語るデッドラインだけでなく、QBの契約延長に関する他球団との兼ね合いも考慮しなくてはならないだろう。

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