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AAFが1シーズンもたずに活動休止へ

2019年04月03日(水) 11:02


フィールドに置かれたフットボール【Aaron Doster via AP】

AAF(アライアンス・オブ・アメリカンフットボール)は8週間の活動を終え、レギュラーシーズン閉幕まであと2試合を残していた。

しかしながら、この新興リーグはチェアマンであるトム・ダンドンが現地2日(火)にフットボールオペレーションを停止させたことにより、初のレギュラーシーズンを最後まで運営することなく停止することとなった。

AAFの共同設立者であるビル・ポーリアンは2日、声明の中でこのように語っている。

「トム・ダンドンがアライアンス・オブ・アメリカンフットボールのオペレーションを停止すると決断したことを非常に残念に思っている。ダンドン氏が引き継いだ際、他の共同設立者であるチャーリー・エバーソルや私自身も、リーグがシーズン終了まで続くと信じていたし、債権者への支払いや、すべての人にとって経済的に納得のいく方法で必要な修正をしつつ進んでいくことができると思っていた」

「選手たちやコーチ、スタッフらによって生み出された勢いはわれわれに将来的な成功を夢見させてくれていた。残念ながら、われわれにはもうそのチャンスがないようだ」

AAFは2日午後、すべての従業員に対してメールで今回の決定を伝えたようだ。

シーズン第1週が終わった後、2億5,000万ドル(約278億円)を出資したカロライナ・ハリケーンズ(NHL)の主要オーナーであるダンドンがリーグのチェアマンに就任していた。

ダンドンの財政的援助を受け、AAFはリーグが資金難に陥っているとのうわさを一笑に付していた。また、メンフィス・エクスプレスのヘッドコーチ(HC)マイク・シングルタリーは先日、リーグのフロントオフィスや経済基盤を高く評価する発言をしていたばかりだった。

ダンドンがAAFのオペレーションを停止するというニュースは驚きと共に、悲しみや落胆にも包まれている。

AAFは選手たちと3年25万ドル(約2,800万円)の契約を結んでおり、ジェネラルマネジャー(GM)らを含むNFL関係者の多くからは、選手やコーチにもう1つの道を切り開くという点で賞賛されていた。

AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の役員は以前、『NFL.com』に対してドラフトの時期を考慮するとAAFは良いタイミングに設立されたと語り、NFLのチームがオフシーズンには90名で構成されるロースターを組むことから、AAFが才能ある選手をNFLに送り込める可能性もあると指摘していた。

レシービングでAAFのトップに立っていたワイドレシーバー(WR)チャールズ・ジョンソンなど、有能な選手にとっては大きなチャンスだったはずだ。2018年にフィラデルフィア・イーグルスでプレーしたレフトタックル(LT)アーロン・エバンスに関してはすでに複数のNFLチームから熱い視線が送られていたようでもある。

ポーリアンはAAFに在籍した20人程度の選手がNFLからのオファーを受けることを目標とするリーグのスタンスを積極的に促進しようと動いていた。

その一方で、1日の晩にNFLPA(NFL選手協会)とダンドンは両サイドが共に協力し、存続の道を模索する努力はしていたようだ。

しかしながら、キンカブワラによると、ダンドンは活動休止には復活の可能性も残されていると認識しつつも、それがすぐにでも実現する可能性はないと見ていたようだ。両サイドは今後もこの議論を継続していく流れで話し合いを終えていたが、その翌日には今回のニュースが出たようだ。

ポーリアンは2日の声明の中でこのようにも語っていた。

「多くの人々がこのプロジェクトに抱いていた希望や努力が報われなかったことを心の底から悔やんでいる。彼らはベストを尽くしてくれたし、それについては大変感謝している。残念だが、ダンドン氏はこのような道を選択した」

【S】