NFLとの契約が認められる元AAF選手たち
2019年04月05日(金) 09:25AAF(アライアンス・オブ・アメリカン・フットボール)は終わってしまったかもしれないが、複数の選手のキャリアはまだ続く可能性がありそうだ。
球界に衝撃を走らせた活動休止宣言から2日後の現地4日(木)、AAFはリーグに所属していた全選手がNFLチームと契約を結ぶ権利を持っていると発表した。レギュラーシーズン初年度すら終えられず、雇用を失うという不慮の出来事があったリーグにとっては前向きな動きとなる。
先週、ミネソタ・バイキングスのジェネラルマネジャー(GM)リック・スピールマンは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートに対し、NFLのチームはAAF選手の獲得に興味を示すはずだと語っていた。
シーズン開始からの2カ月を通じて大きなインパクトを残してきた選手も多い。ワイドレシーバー(WR)のチャールズ・ジョンソン(オーランド・アポロズ)やディフェンシブエンド(DE)のカーター・シュルト(ソルトレイク・スタリオンズ)、ラインバッカー(LB)のジャイロン・エリオット(サンアントニオ・コマンダーズ)、さらに、2012年ドラフトの全体3位でNFL入りし、ルーキーイヤーにはリーグ最多となるタッチダウン12回をマークしていたランニングバック(RB)のトレント・リチャードソン(バーミンガム・アイロン)らには注目が集まるだろう。
AAFの選手らは25万ドル(約2,700万ドル)の契約をAAFと結んでいた。しかしながら、それらの契約に保証はなく、突然のシーズンキャンセルを受けて多くのサラリーが未払いとなっていた。AAFがリーグとして狙っていたのはNFLを発展させることができるような選手の輩出でもあった。長く続くことはなかったが、複数の個人にとってその当初の目的はまだ生きている。
AAFの共同設立者であるビル・ポーリアンは2日、長文の声明を発表してこのように述べていた。
「われわれのフットボールを競争力の高いものにし、プロフェッショナルにしてくれたみんなに感謝している。私は多くの選手が将来的にNFLで成功を収めるだろうと確信している。また、彼らのその道のりをサポートできることを楽しみにしている」
【S】