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ラムズのDTドナルドが母校に巨額の寄付

2019年04月15日(月) 11:56

ロサンゼルス・ラムズのアーロン・ドナルド【AP Photo/Matt Rourke】

ロサンゼルス・ラムズのディフェンシブタックル(DT)アーロン・ドナルドがフットボール選手として大きな成長を遂げたのは2010年から2013年にかけたピッツバーグ大学時代だった。

出身もピッツバーグであるドナルドは支配的なプレーヤーとしてNFL界で名を馳せるまでの時間をピッツバーグ大学のフットボールチームで過ごしていた。自身のルーツである母校への恩義を忘れなかったドナルドは後輩たちへのフォローを行うことに決めたようだ。

ピッツバーグ大学は現地12日(金)、ドナルドが『Pitt Football Championship Fund(ピッツ・フットボール・チャンピオンシップ・ファンド)』に7桁、つまりは約100万ドル(約1億1,000万円)単位の額を寄付したと発表した。

ドナルドは声明文の中でこのように述べている。

「ピッツバーグ大学でプレーするという1つの夢は叶った。パンサーズ(ピッツバーグ大学のフットボールチーム名)での経験は今の日々にも影響を及ぼしている。次の世代にもそれが受け継がれてほしいと思う」

「コーチの(パット)ナドゥージがピッツで構築しているものを信頼しているし、自分にとっては現在と未来の選手に対して何か違いを生み出してやれる良いタイミングだった。ピッツはこれからもずっと自分の母校であり、このブルー&ゴールドのチームをサポートできることを光栄に思っている」

ピッツバーグ大学は『Twitter(ツイッター)』でドナルドの貢献を称えている。

「NFLのスターであり、ピッツのレジェンドであるアーロン・ドナルドがピッツ・フットボール・チャンピオンシップ・ファンドに7桁に及ぶ寄付をしてくれた。27歳であるドナルドは、わが大学の歴史上最年少で7桁の寄付をした人物となる。ありがとう、アーロン・ドナルド!」

ピッツバーグ大学によると、ドナルドによる寄付は施設の改善、リクルーティング、テクノロジー、学生アスリートの育成などを含め、地域のさまざまなアクティビティにおいて役立つことになるようだ。

ピッツバーグ大学の歴史上、最年少で7桁の額を寄付した人物となった来月23日に28歳の誕生日を迎えるドナルドの行為を称え、練習施設の1階にあるドアは“アーロン・ドナルド・フットボール・パフォーマンス・センター”に名前が書き替えられるようだ。

ナドゥージはドナルドについて、声明文の中で次のように語っている。

「アーロン・ドナルドは伝説的なフットボールプレーヤーだが、彼はまた、偉大な1人の人間でもある。ロサンゼルスの花形選手であると同時に、アーロンはまだピッツとペンヒルズの中心にいる人物なんだ。彼は謙虚でいて働き者であり、そして、いつでも故郷のことを想う人間だ。今回のピッツへのギフトがそれを端的に示しているだろう」

「プログラムの全体を代表し、私は未来のピッツフットボールに大きな投資をしてくれたアーロンに感謝を述べたい。われわれは毎日、コーチや選手としてアーロンが誇りに思ってくれるよう一生懸命努力していく所存だ」

2018年のレギュラーシーズンが始まる前に、8,700万ドル(約97億円)が保証された6年1憶3,500万ドル(約150億円)で契約を延長したドナルド。ほんの一瞬の間はリーグ最高額のディフェンシブプレーヤーとなったものの、ドナルドが契約延長を行った翌日にはシカゴ・ベアーズのアウトサイドラインバッカー(OLB)カリル・マックがリーグ最高額を更新する6年1憶4,100万ドル(約158億円)の契約を締結した。

2018年のレギュラーシーズンで20.5回のサックを記録したドナルドは自身5度目となるオールプロに選出され、キャリア2度目となる年間最優秀賞守備選手賞も受賞している。

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