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シーホークスQBウィルソンは契約交渉中もデッドライン間近

2019年04月16日(火) 13:02

シアトル・シーホークスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/Elaine Thompson】

NFLの世界ではデッドラインがものを言うことが多くある。現地15日(月)はシアトル・シーホークスのクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンが自身で定めたデッドラインとなっている。

ウィルソンはチーム内部に対して新契約を4月15日までに締結させ、その日以降は話し合いを行いたくはないとの希望を伝えていた。

現地の情報筋を元に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えたところによると、ウィルソンの代理人であるマーク・ロジャースはここ3日間をシアトルで過ごしており、チームの経営陣と契約交渉を行っているようだ。デッドラインを迎える中、両サイドは引き続き交渉を行う模様だ。

15日はチームがオフシーズンワークアウトを開始する日となっていたため、ウィルソンはこの日を一応のデッドラインと決めていたのだろう。ウィルソンは15日のコンディショニングトレーニングには姿を見せたようだが、契約交渉がこの日を過ぎても難航した場合に何が起きるかは疑問だろう。

完全に交渉を止め、カーク・カズンズのように最終的により高額オファーが待つフリーエージェント(FA)市場に行きつくまで、ウィルソンはフランチャイズタグゲームを展開するのだろうか。ピーター・キングは『Football Morning in America(フットボール・モーニング・イン・アメリカ)』の中で、ウィルソンはシーホークスに対して15日の晩中に契約が決まらなかった場合、シアトルで長期契約を締結する気はないとの姿勢を伝えたと記している。

果たして、シーホークス内部がウィルソンとの長期契約を失う賭けに出るのだろうか。逆に、チームが後に金額を吊り上げるようなさらなる賭けに出たとしても、元スーパーボウルの覇者であるQBが自身のプランに執着し、そのまま交渉テーブルを去ることはあるのだろうか。ポール・アレンの死去後、ジョーディ・アレンにオーナーシップが移行して多くの役割が与えられたことを考慮すると、ウィルソンの望み通りだとしてもチームの方がより契約の改定を希望しているかもしれない。

このデッドラインを前にウィルソンの代理人とチームが巨額な新契約を締結することができれば、これらの疑問は意味のないものと化す。もしそうでなければ、未解決の疑問が今後もシアトルの上空にもやもやと漂い続けることとなる。

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