難病を患ったカウボーイズCフレデリックがワークアウトを開始
2019年04月17日(水) 12:03小さな一歩でもダラス・カウボーイズのセンター(C)トラビス・フレデリックにとってはポジティブな一歩だ。
オフェンシブライン(OL)の要であるオールプロCフレデリックが現地15日(月)、チームメイトと共にオフシーズンワークアウトを開始した。
ガード(G)のザック・マーティンはチームの公式サイトで「彼と一緒にまたワークアウトができるのはただただうれしいよ。これは充分に証明されたと思うけれど、彼は去年、もう1人のコーチとしてすばらしい仕事をしていた」と述べ、続けて「だけど、トラビスがワークアウトに戻ってきた姿を見れば、彼が前進しているのを実感できるはずだ」と語っていた。
昨年のトレーニングキャンプ中にギラン・バレー症候群との診断を受けたフレデリックは10月にIR(故障者リスト)入りし、2018年シーズンはまるまる欠場していた。この病気は不具合を起こした免疫システムが誤って自らの神経システムを攻撃してしまうものだ。
昨年のフレデリックはサイドラインで控えながらもコーチのような役目を担い、チームに貢献していた。チームメイトたちはそんなフレデリックが2019年はフィールドに戻るだろうとの期待を寄せている。
マーティンは「先シーズンの彼はできる範囲で自分たちを助けてくれたが、フィールドに立てないのはタフなことだったと思う。自分らと一緒に日々努力したことがみんなの結束をより強固にした。トラビスが戻って来られれば、それは本当にすばらしいこと。自分たちはみんな、彼がフィールドに戻って来るのを楽しみにしている」ともコメントしていた。
自己免疫疾患は予測不可能な病であり、選手やチームにはフレデリックの復帰を宣言するにあたって充分な注意が必要とされていた。コンディショニングのみのワークアウト参加ではあるが、フレデリックにとっては正しい方向に向かった重要な一歩である。
トレーニングキャンプ中も順調にプロセスをこなしていった場合、フレデリックがカウボーイズのOLに大きな活力をもたらすことは間違いない。
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