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シーホークスがDEクラークをチーフスに放出、見返りはドラフト指名権

2019年04月24日(水) 10:57


フランク・クラーク【AP Photo/Michael Ainsworth】

シアトル・シーホークスのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・スナイダーはディフェンシブエンド(DE)フランク・クラークに対する愛情を述べてはいた。ただし、どうやらその愛はクラークがどこかへ離れていくのを防ぐほど深いものではなかったようだ。

シーホークスはカンザスシティ・チーフスと2019年ドラフト1巡目指名権および2020年ドラフト2巡目指名権の譲渡、さらに、2019年ドラフト3巡目指名権のスワップを条件としたクラークの交換トレードに合意したようだ。これは現地の情報筋の話を元にして『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えたものだ。

トレードが決定してすぐに、ラポポートはクラークがチーフスと6,350万ドル(約71億円)の保証付き5年1億550万ドル(約117億5,000万円)の新契約を締結したようだと報じている。

チーフスは急務だったエッジの補強をリーグトップクラスのパスラッシャーであるクラークの獲得によって成功させた。パスラッシャーのディー・フォードをサンフランシスコ・49ersへと放出し、エッジのジャスティン・ヒューストンとも別れを告げていたチーフスは、新守備コーディネーター(DC)スティーブ・スパグニューロの下、ベースを4-3へと変更することが予想されている。

トップ100人のうちで指名権を4つ保持していたチーフスには若き新人ラッシャーを探し出すための充分な選択肢があったはずだ。しかしながら、チーフスにとってはもうじき26歳となるクラークのように実力が証明された選手の獲得は新人選手の指名よりも優先的であり、見逃すことのできないものだった。

シアトルの4-3スキームでプレーしてきた身長約191cm、体重約120kgのクラークは、チーフスが今後目指すだろう形にぴったりフィットする選手だ。また、先シーズンはキャリアハイとなるサック13回をマークし、合計サック35回を記録しており、チーフスにとってまさに理想的なパスラッシャーとなる。過去4シーズンを通じて72回のクオーターバック(QB)ヒットも積み上げてきたクラークは、チーフスが先日手札に加えたアレックス・オカフォーやエマニュエル・オグバらと共にチームのディフェンス陣をけん引していくことになる。

チーフスは『Twitter(ツイッター)』に動画を投稿し、クラークの加入を伝えている。

「KC(カンザスシティ)に向かっているのが誰かと言えば・・・」

一方のシーホークスにはディフェンスに埋めなくてはならない大きな穴ができたが、それでも、チーフスから譲渡された上位でのドラフト指名権によってスナイダーGMはクラークの後継者を探すための手段を手にしたと言えよう。

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