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ドルフィンズは来年のドラフトで新たなQBを指名も?

2019年04月30日(火) 12:00

アリゾナ・カーディナルスのジョシュ・ローゼン【AP Photo/John Froschauer】

ジョシュ・ローゼンは今、マイアミにいる。

現地27日(土)夜に元チームメイトのラリー・フィッツジェラルドがアリゾナで開催したチャリティソフトボールゲームに参加してホームランダービーを制し、見事MVPを獲得したローゼンはその後にマイアミのサウスビーチへと向かった。

クオーターバック(QB)ローゼンは『Twitter(ツイッター)』で「なんか2回目の登校初日って感じ(爆笑)」と投稿。

ドルフィンズは2019年ドラフト2巡目指名権(全体62位)と2020年ドラフト5巡目指名権をアリゾナ・カーディナルスに放出してローゼンを手に入れた。カーディナルスが今ドラフトの全体1位でカイラー・マレーを指名したことで、ローゼンはチームの余剰人員となっていたのだ。

今からローゼンは再び登校初日を楽しむことになるが、このQBが新たな学校で永久的な生徒になるのか、あるいは、再び入れ替えが行われる前の1年間をお試し期間として過ごすことになるのかが疑問となっている。

ドルフィンズのジェネラルマネジャー(GM)クリス・グリアは『The MMQB』のアルバート・ブリアーに対し、ローゼンを獲得したからと言って来年もQBを指名する可能性がなくなるわけではないと次のように述べていた。

「リーグにいるすべてのチームは自軍をチャンピオンへと導く選手を探し出そうとしている。そして、われわれもまた、その男を見つけ出そうとする立場にあり、それは他のチームも同じことだろう。だから、そうさ、それは簡単な決断だった。かと言って、何かしらの未来の動きを止めるわけではない。そんなことは誰にも分からないさ。物事がうまく運ぶかどうか、彼がその男だと判断するかどうかなんてのは、誰にも分からないこと。ただ、その動きによってわれわれが何かを止めることはない」

もしこの動きが実を結んだ場合、グリアGMにとっては手軽な作業だったと言えよう。

カーディナルスはすでにボーナスの形でローゼンの契約の大半を支払っているが、他の先発QBと比較すれば彼を放出するのは容易な決断だった。また、ドルフィンズからしてみればQBというポジションの性質的に、たとえ1年のレンタル起用だとしても2巡目や5巡目指名権を手放すだけでQBを獲得できたのはかなりリーズナブルだったはずだ。

ローゼンが2018年ドラフト前の下馬評通りのQBとなれば、ドルフィンズはようやくフランチャイズQBを少ないコストで見つけ出したことになる。

逆に、ローゼンが苦戦をした場合であってもグリアGMはおそらく来年のドラフト上位で新たなQBを指名するだろう。

各NFLチームにとってフランチャイズQBを見つけ出すこと以上に重要な作業はない。ドルフィンズはそのポジションに適切な人物を見つけ、問題を解決するまでは何度でも手を打つ必要がある。

先週末はアリゾナで多くのホームランを打ったローゼンだが、ドルフィンズは今秋に彼がフットボールフィールドでホームラン級の活躍をしてくれることを願っている。

さもなければ、グリアGMはドラフトを通じて再び若きQBを獲得しようと試みるに違いない。

【S】