ビルズ、DEローソンの5年目オプションを行使せず
2019年05月02日(木) 11:45シャック・ローソンは実力を証明する1年を過ごすことになりそうだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが現地1日(水)に伝えた情報によると、バッファロー・ビルズはかつて全体19位で指名したディフェンシブエンド(DE)の5年目オプションを行使しないようだ。
ローソンは今、ベースサラリーが185万ドル(約2億円)の新人契約の最終年に突入している。報道によると、5年目オプションによってローソンは故障のみが保証された約1,000万ドル(約11億1,000万円)を手に入れるはずだったようだ。
まだ24歳と若いローソンだが、2016年ドラフトで1巡目指名を受けて以降で冴えた活躍を披露してはこなかった。2016年の5月に肩を手術し、プロでのキャリアをPUPリスト(故障者リスト)上で開始したローソンは1年目の最初の6試合を欠場して出鼻からつまずいていた。
ローソンは過去3年間で35試合に出場(先発は17試合)し、サックはわずか10回、タックルは76回を記録してきた。
パスラッシャーというよりもランディフェンスに強いローソンには、ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットのディフェンスにフィットしていないのではないかとの疑念もある。5年目オプションのコストや故障歴、生産性やチームへのフィット感を考慮すると、ビルズがオプションを行使しない選択を採ったことに驚きはない。キャリア序盤で苦戦しているとは言え、まだ若いアスリートであるローソンには適切なシステム下で成長する可能性もあるだろう。
ローソンは元ジェネラルマネジャー(GM)ダグ・ウェイリーが指名した選手だ。現在GMを務めるブランドン・ビーンは2017年5月にGM職を引き継いで以降、ウェイリーがドラフトで指名した選手をほぼ全員放出してきた。ローソンがその最新の選手となる可能性は否定できない。
先月29日、ビーンはラジオ番組『WGR-550』の中でローソンのオプションに対する判断には契約上の数字よりも多くの意味があると語っていた。
ビルズの情報サイト『Bills Wire(ビルズ・ワイヤー)』によると、ビーンGMは次のように述べていたようだ。
「それが仕事なんだ。オプションの額がどのくらいになるのかについて話し合う。今年の契約状況を元に来年はどうなるのか、フランチャイズタグの数字も概算する。そして、フリーエージェント(FA)についてはどうするかを考える。われわれはある程度・・・さらっとだが来年のドラフトについてもどんな選手が出てくるかをチェックする」
「ドラフトも終わり、今はそれをするのに良いタイミングだ。ショーン(HC)と私はそれについてゆっくりと話し合える。そして、われわれはチームにとってベストな判断を下すよう努める。まずはそこからとなる」
ビルズは最終的にローソンの5年目オプション行使を回避した。今やローソンは自らの力でまだ伸び代があり、チームに貢献できることを証明する必要がある。そうでない場合、チームはローソンなしで前へと進んでいくだろう。トレーニングキャンプ中のローソンがデプスチャート上で埋もれた場合、シーズンが開始する前の段階でチームによってトレードに出される可能性ある。ビーンGMは前任者の残した選手を一掃してきたのだ。
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