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「ロックでQB探しは終わり」と、自信を見せるブロンコスGMエルウェイ

2019年05月03日(金) 12:30


デンバー・ブロンコスからドラフト指名を受けたミズーリ大学のドリュー・ロック【AP Photo/Mark Humphrey】

デンバー・ブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・エルウェイはこれまでに、クオーターバック(QB)に関しては幾度となく空振り三振を喫してきた。

しかしながら、ブロンコスのGMはすべての良いバッターのようにバットの芯で完璧に捉えるまでスイングすることを止めることはないだろう。エルウェイGMがつい先日のドラフト時に2巡目のトレードアップで射止めたのはQBドリュー・ロックだった。ドラフトボードにおけるQBとしては最高級の上玉である。

エルウェイは『9News Denver(9ニュース・デンバー)』のマイク・クリスに対して「クオーターバックポジションに対してはいつであれ、その答えを探している。見つかるまでは動き続けなくてはならない。われわれはそれに取り組んできたし、他のチームもそうしているだろう」と明かしていた。

同GMはまた、「われわれはドリューが持つ人間性や来たる数年を通じて成長し、前へと進歩していくための能力に関して良い感触を得ている。彼が将来的なその男になってくれることを願っている」とも述べていた。

ブロック・オズワイラーやパクストン・リンチといった選手の獲得やケイス・キーナムへの投資など、判断ミスに対して小言を言われることも多かったが、最終的なフランチャイズQBを見つけるまでバットを振ることを止めないという点で、エルウェイGMは絶対的に正しいと言えよう。

アトランタ・ファルコンズのトーマス・ディミトロフGMがかつて言った、「フランチャイズQBを見つけるまでその道のりはチームを消耗させる」との発言は有名である。

ペイトン・マニングの最終的な後継者探しの旅はエルウェイGMを消耗し続けてきた。そして、自身の判断ミスによってエルウェイGMの信用はボロボロになり始めている。

現在、ブロンコスが持つ来季のプランはジョー・フラッコに賭けるということであり、うまくいけば恐らく2020年もそうなるだろう。その後でロックに襷(たすき)が渡されるはずだ。

かつてのリンチのようにロックに関するそのプランが大失敗となれば、エルウェイGMはまた別の打席に立つことになるだろうが、それは彼がまだ、チームの代表を務めていると仮定すればの話である。

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