カウボーイズ副社長ジョーンズ、「RBエリオットとの契約延長は未定」
2019年05月06日(月) 09:53ダラス・カウボーイズでチェーンを動かす男の大型延長契約はほぼ確実と言っていいだろう。
ただし、対処すべき契約を多数抱えるカウボーイズがランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットとの契約延長を行うまでには少し猶予が必要となるようだ。そのプロセスはデマーカス・ローレンスとの大型契約締結に始まり、今後はクオーターバック(QB)ダック・プレスコット、ワイドレシーバー(WR)アマリ・クーパーなどの契約が待ち構えている。
エリオットの新人契約の5年目オプションを行使した後、カウボーイズの上級副社長であるスティーブン・ジョーンズはリーグのラッシングリーダーとの延長契約は必ず交わすものの、それが当然であるがゆえに現時点で焦る必要はないことを強調していた。
『Pro Football Talk(プロフットボール・トーク)』によると、ジョーンズ副社長は3日、クーパーとプレスコットに関して次のように述べていたようだ。
「あぁ、それらはすべて取り組み中のはずだ。ジーク(エリオットの愛称)にはそうするための猶予が何年かあるのは確かだ。チームはもちろん彼と延長したいと思っている。望めば彼はチームを活性化してくれるし、わがチームにとって彼はカギとなる選手だ。こういったことには時間がかかるもの。一晩で終わるようなものではない。ジークと延長契約を交わすことに関して言えば、当然ながら優先的な事項だ。これに関する具体的なタイムテーブルはまだない」
2018年シーズン、エリオットは3シーズンで2度目となるラッシングタイトルへと猛進し、リーグトップの304キャリーと1,434ヤードを記録した。2度目のプロボウルにも選出された3年目のRBはまた、381回のタッチで77回のレシーブ、567ヤードを獲得してもいた。
だからこそ、エリオットのようなとてつもない量の仕事をこなすRBの賞味期限を考えると、彼との契約は思っているより差し迫った問題となりそうだ。
それでも、ジョーンズ副社長はクーパーの登場やプレスコットの成長もあり、よりバランスの取れた攻撃を形成してエリオットの負担を減らすという目的達成は近づいているとも明かしていたようだ。
ジョーンズ副社長は「われわれにはジークという偉大なRBがいるのは間違いない。その攻撃的武器を用いること、そして、ユニットとしてチームをさらに良くしようとすることが大きな違いを生み出すはずだ」とも語っていた。
先シーズンのカウボーイズはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区のタイトルを手にし、プレーオフではシアトル・シーホークスを倒した。数多くの大型契約は交渉中であるものの、カウボーイズはチームとして本領を発揮し始めるようだ。チェーンを動かし、チームを活性化させるエリオットが攻撃の中心である事実が揺らぐことはなく、それゆえに、彼が大型の延長契約を結ぶ日は遅かれ早かれ訪れるだろう。
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