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勝利に集中したいブロンコスQBフラッコ、新人ロックへの指導は後回し

2019年05月14日(火) 11:42


ボルティモア・レイブンズのジョー・フラッコ【AP Photo/Don Wright】

ジョー・フラッコは現地13日(月)、デンバー・ブロンコスでの自身の立ち位置が先発クオーターバック(QB)であることをまったく疑っていなかった。

フラッコがブロンコスのチームアクティビティ初日にメディアから受けた質問の中には、チームが2019年ドラフトの2巡目で指名した新人QBのドリュー・ロックへの指導に関する質問があった。

ロックが自分から何かを学んでくれることを願うと言いながらも、ベテランQBのフラッコは自身のプライオリティが試合に勝つことだと明言していた。フラッコは記者に対して次のように語っている。

「自分には心配なことがたくさんある。フィールドに出て、良いフットボールをしたいと思っているんだ。そこでは人生の中でベストなフットボールをプレーするつもりだ。時間的な限りなどもある中で、他の若い選手たちの成長などといったことについて心配している場合ではない。それは仕方のないことでもあるし、前にも言ったが、自分はロックが成長することを願っているけれど、それが自分の仕事であるとは考えていない。自分の役目はゲームに出てこのチームのために勝つことなんだ」

フラッコはまた、ロックは過去2シーズンにわたってサンフランシスコ・49ersでQBコーチを務めてきた攻撃コーディネーター(OC)のリッチ・スキャンガレーロから学ぶことが可能だとも強調していた。

「自分は自己中心的な人間ではないと思っているが、そうならざるを得ない時もしばしばあるんだ。それでも、リッチならばミーティングルームでのそのような仕事もうまくやれるだろう」

「ドリューは彼と話し、聞いて、学ぶことができる。そして、僕ら全員がフィールドで反復練習を行い、自分たちが集団として、また、1人のQBとしてどのような動きをしているかを確認する。僕ら全員がフィールドに出向くことでドリューが何かを学ぶことを願っている。ドリューは自分たちがボールをいろいろな方向に投げ、普通のプレーやうまいプレーを見て学び、たくさん楽しめるはずだ。そうやってタイミングなどをつかんでいく。いろいろなことは動画で見ることもできるし、リッチが自分と話すのを聞いて、出来る限り吸収することも大事だ」

フラッコはドラフト前の4月中に自身が発したメッセージを改めて伝えていたのだ。

ベテランの司令塔は以前、ブロンコスを“自分をQBに置いたチームとして最高の状態にする”ことだけを考えていると述べ、チームがドラフト指名権を使用してQBを指名したとしても気にすることはないと明言していた。

ブロンコスがボルティモア・レイブンズとのトレードを行う前にフラッコに関して熟考したのは間違いないものの、フラッコが今年1月に34歳になったことを考慮すれば、ブロンコスによるロックの指名は当然の動きだったのだ。

現時点でフラッコはロックの育成に時間を割くことが仕事であるとは考えていないかもしれないが、いずれはそれもフラッコの役割となるはずだ。

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