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禁止薬物使用でカーディナルスCBピーターソンに6試合の出場停止処分

2019年05月17日(金) 10:05


アリゾナ・カーディナルスのパトリック・ピーターソン【AP Photo/Michael Ainsworth】

コーナーバック(CB)パトリック・ピーターソンはアリゾナ・カーディナルスに残っているものの、シーズンの開幕から数試合の間はチームメイトと共にフィールドに立つことはできないようだ。

NFLは現地16日(木)、リーグ規定に違反するPED(運動能力向上薬物)を使用したピーターソンを2019年シーズンの開幕から6試合にかけて出場停止にする処分を言い渡したと発表した。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによれば、今回ピーターソンが初めて受ける出場停止処分はピーターソンが薬物検査の際に結果を操作、あるいは偽装しようとしたことが原因となったようだ。

カーディナルスは声明の中で「パトリックは今回の出来事が組織のみんなやファンにとってどれだけ残念なものであったかを認識している。彼もわれわれ全員が平等に、その意志の有無は問わず、究極的に言えば、体に取り入れるすべての物に対して責任を背負うことは理解している。わがチームのコーチングスタッフや選手たちは今、パトリック不在の中で6試合に挑まねばならず、難しい課題に立ち向かう必要があることを認識している」と語っている。

ピーターソンはデトロイト・ライオンズ、ボルティモア・レイブンズ、カロライナ・パンサーズ、シアトル・シーホークス、シンシナティ・ベンガルズ、アトランタ・ファルコンズ戦を欠場し、シーズン第7週のニューヨーク・ジャイアンツ戦から復帰資格を得ることになる。

ピーターソンはこの出場停止処分によってプロキャリア9年目にして初めて試合を欠場する。

密かにディフェンス陣の再構築を進めていた新ヘッドコーチ(HC)クリフ・キングスベリーや守備コーディネーター(DC)バンス・ジョセフにとっては大きな痛手だろう。今オフシーズン中に加わったテレル・サッグスやチームの要であるチャンドラー・ジョーンズを筆頭に、ハサン・レディックやセーフティ(S)のブッダ・ベイカー、そして、CBにはピーターソンの他にフリーエージェント(FA)だったロバート・アルフォード、トラメイン・ブロックらが在籍しており、堅固な守備陣が構成されようとしていた。

ピーターソンの出場停止処分によって、ドラフト2巡目の新人CBバイロン・マーフィーは開幕から大きな役割を背負うというプレッシャーを感じるはずだ。

今オフシーズン中の自主的なワークアウトを欠席した28歳のピーターソンには、チームに対して何かしらの不満を抱えているのではないかとのうわさも立っていた。結局のところは、出場停止処分を受ける可能性がちらついていただけのようだ。

オールプロディフェンダーに対する出場停止処分という今回の一件は、カーディナルスのワイルドかつ騒々しいオフシーズンを継続させるニュースとなった。

【S】