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契約交渉の冷戦中も、チーム練習に参加するバイキングスTEルドルフ

2019年05月21日(火) 12:07

ミネソタ・バイキングスのカイル・ルドルフ【AP Photo/Ted S. Warren】

ミネソタ・バイキングスと契約の再交渉中であるタイトエンド(TE)カイル・ルドルフにチーム施設を離れる意志はないようだ。

ルドルフは『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロに対し、現地22日(火)から始まるバイキングスのOTA(チーム合同練習)に参加する予定だと伝えていた。

ペリセロはまた、ノートルダム大学のヘッドコーチ(HC)であるブライアン・ケリーが設立した基金からコミュニティ賞を受けるために、ルドルフは現在、妻とともにニューヨークにいるとも伝えている。ルドルフは22日朝にミネアポリス行きのフライトに搭乗し、その日の練習に参加する予定のようだ。

実際のところ、ベテランTEのルドルフが22日に始まるチーム練習に参加する必要はない。OTA参加は義務ではなく、ルドルフは自身の意志によって練習に参加することを選択している。

ルドルフによるOTA参加の決断が注目されるのは、チームとの契約交渉が難航中だからだろう。2週間前、キャップにしばられたバイキングスとルドルフの間の契約延長交渉は一時決裂し、チームがトレードを考慮しているようだとのうわさも報じられていた。29歳のルドルフは2014年に結んだ4年契約の最終年に突入しており、2019年シーズンには760万ドル(約8億3,000万円)を手にする予定だ。

トレードの可能性が報じられた際、ルドルフは記者に対してドラフト指名されたバイキングスからのトレードを希望していない一方、ペイカットを受けるにもまだ“若すぎる年齢”だと述べていた。

ルドルフは先週、ミネアポリスの地方紙『Star Tribune(スター・トリビューン)』に対して「彼らがそう(自分をトレード)したいとは思わない。そうしたい人はいないと思う。みんな、自分がここにとどまって終わることを期待しているはずだ」と話していた。

バイキングスは2019年ドラフトの2巡目にTEアーブ・スミスJr.を指名していたため、最終的にはルドルフを手放す可能性もあるだろう。それでも、スミスJr.は先週、NFLネットワークのリンジー・ローズに対して「自分はカイルがここに残ってくれることを望む。彼からたくさん学べるだろうし、自分たちなら良いコンビになれる」と明かしていた。

ルドルフとスミスの両者は22日に初めて一緒に練習する機会を持つ。ルドルフの思うように事が進めば、今後も彼らはたくさんの時間を共に過ごせるだろう。

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