完全復活へ、制限なしで練習を行うイーグルスQBウェンツ
2019年05月22日(水) 11:58フィラデルフィア・イーグルスのクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツが2018年のレギュラーシーズンを頓挫させた腰の負傷から完全復帰に向けて順調に歩を進めている。
ウェンツは現地21日(火)、制限なしで初日のOTA(チーム合同練習)に参加してワークアウトを行った。さらに、ウェンツの健康状態が良好であると示すのは、2017年にACL(膝前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂して以降、先シーズン中もずっと膝に装着していた保護装具を外す選択を採ったことである。
ウェンツは記者に対して「装具を取り外してすごく良い感覚を得ている。結局は、自分の判断さ。それでも、みんなとの相談を通してそうすることが今後にとって一番なんだという風になった。良い感じだし、強さも戻っている。(それが)ない方が良い感じだね」と述べていた。
レギュラーシーズン中も膝の装具を着けないプランを明かしたウェンツは身体の状態に関して相当な自信があるようだ。
ウェンツは次のようにも明かしていた。
「かなり良い状態さ。制限なんかないし、だからこそ、チームドリルやすべての流れに加わっているんだ。そういったことは自分的に久しぶりな感じがした。だけど、今後もこのまま良い感じで行ける気がする。当然、自分はもうクリアになっているし、ガンガンやっていく準備はできている」
レギュラーシーズン前のウェンツの健康状態や仕事量に関してチームが賢明になるのは当然だが、現時点でウェンツがフィールドに立っていることは去年の同時期に比べてみればかなりポジティブなサインだと言えよう。
2018年のオフシーズン、トレーニングキャンプから本格的に参加し始めるまでのウェンツは膝の手術から復帰途中だったために練習を部分的に欠席していた。現時点でウェンツはチームメイト、特に新加入の選手たちと練習に参加できる機会を楽しんでいるようだ。
ウェンツはこのようにも明かしていた。
「やっぱり、どんな時だってフィールドに立つことが大好きだ。まずは良い関係の構築から。いろんな選手との会話を通じて自分がどのように見ているかを知ってもらえるし、自分も彼らの考えを知れる。だから、みんなとフィールドに立てる時間はいつでも好きなんだ」
「昨年のオフシーズンに少し休む時間があったのは残念なことだった。同時に、仲間との会話ですべてが決まるわけではないとは思うけれど、それは絶対に役立つものだと思っている。特に、今年は複数の新しい選手たちがそこにいるわけだ。だから、それはいつだって助けになるし、その効果は今秋に分かるだろう」
故障のぶり返しもなく完全に健康な状態であれば、ウェンツ自身もまた、3年連続のプレーオフ進出を狙う2019年シーズンのイーグルスが素早いスタートを切るために一役買うはずだ。
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