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K候補がことごとくキックを外し、怒りのベアーズHC

2019年06月13日(木) 00:35

シカゴ・ベアーズのマット・ナギー【Kirby Lee via AP】

シカゴ・ベアーズのミニキャンプがスタートしたが、キッカー(K)候補たちが早々につまずき、早くも1人が争いから脱落してしまった。

チームは12日(水)にポジション争いをしていた3人のうちの1人、クリス・ブリューイットを放出すると発表した。

現地11日(火)のセッションで、3人のKたち――エディー・ピニエイロ、ブリューイット、エリオット・フライ――は全員、そろいもそろって40ヤード超のフィールドゴールを外してしまった。

「皆の思い浮かべたことは全て、私の頭の中をよぎったよ」とヘッドコーチ(HC)のマット・ナギーは練習後、『Chicago Tribune(シカゴ・トリビューン)』に語った。

ベアーズファンの心に共通してよぎったのは、ロビー・ゴールドの姿と、3年前に彼と愚かにも手を切っていなければ享受していたはずの夢のような日々だろう。

コーディ・パーキーのフィールドゴール失敗によって2018年シーズンが終了したベアーズにとって、K養成はオフシーズンの最優先事項となっていた。パーキーはその後、チームを去っている。ミニキャンプを前に8人(!)ものKを競わせて3人に絞ったところだったにもかかわらず、最初のセッションで彼らがことごとくミスしたことにナギーは渋い表情だった。

「何というかまあ、実に現実的な状況だ」とナギーは述べた。「3人いて成功は0だ。この段階でそれは認められない。われわれは何としてもこれを解決する。だが、3人そろって不発とは、ふがいないことだ」

仕事を任せられる有力者が一向に現れず、自然解決の糸口が見えないことにナギーは明らかにいら立ち始めている。次の2日間で何かが急激に変わらない限り、この苦悩は7月末のトレーニングキャンプまで続きそうだ。

「彼らは次々と登場し、3人そろって失敗した」と腹立たしげにナギーは述べた。「彼らを評価しているのはあなたたち(メディア)だけでなく、私だけでもない。彼らはチームメイトたちからも評価されている」

「くどいようだが、成功するか失敗するかだ。今日は全員が失敗した。評価する側としては、彼ら全員が成功したならこんな話はしていないはずだ、そうだろう? だが同時に、そうではなかったというのが現実だ。だからこの状況でキッカーの話をしている。失敗したからだ」

練習でミスが1つ増えるたびにプレッシャーとHCの怒りは募っていく。ブリューイットが脱落したことで、争いはピニエイロとフライの勝負になった――ベアーズが他に目を向けなければの話だが。

【M】