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テキサンズ、ペイトリオッツのカセリオ獲得を断念

2019年06月15日(土) 23:37

ニューイングランド・ペイトリオッツのトム・ブレイディとニック・カセリオ【AP Photo/Steven Senne】

ヒューストン・テキサンズの新ジェネラルマネジャー(GM)探しは続くが、彼らがその空席を埋めるためにニューイングランド・ペイトリオッツの某役員に接触することはもうない。

チームは現地14日(金)、ペイトリオッツの実質的GMであるニック・カセリオ――公式の役職名は選手人事部長――を、解雇したブライアン・ゲインの後任候補として獲得することを断念したと発表している。

「EVP/GMのポストを視野にニック・カセリオとの面談プロセスを始めた際に、われわれは何度もリーグオフィスに相談し、リーグのルールに示された手順に従った。そこには完全なコンプライアンスがあると信じていた」とテキサンズの会長兼CEOを務めるキャル・マクネアは声明の中で述べた。「その後、ニックのペイトリオッツとの契約に特定の条項があることを知った。こうした契約条項の存在を知ってすぐに、私は(ボブ)クラフト氏にニックの獲得は中止すると伝えた」

この路線変更は、ペイトリオッツがテキサスのカセリオ獲得の動きについて不正交渉の訴えを起こした報じられた数日後に打ち出された。テキサンズが白旗を揚げたことを受けてペイトリオッツは14日に訴えを取り下げたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは情報筋経由で伝えている。

ペイトリオッツのオーナー、ボブ・クラフトからも声明が出され、両チーム間の関係は全て良好であることが示唆された。

「ヒューストン・テキサンズとニューイングランド・ペイトリオッツはこれまで常に素晴らしい関係を築いてきた」とクラフトは述べた。「キャル・マクネアの今回の対処に感謝する」

ペリセロがつかんだ情報によれば、カセリオは2020年のNFLドラフト終了までペイトリオッツとの契約下にあるとのことだ。彼の契約状況を知ったテキサンズはカセリオのトレードを求めてペイトリオッツ側に交渉を持ちかけようとしたが、拒否されたという。

これでテキサンズはまた振り出しに戻ってGM探しを始めなければならない。先週末に彼らは2人の候補者――共にGM経験者のレイ・ファーマーとマーティン・メイヒューを相手に面談を実施している。

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