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OTフラワーズをLGに転向させようと計画するレッドスキンズ

2019年06月20日(木) 00:30

エレック・フラワーズ【Rick Wilson via AP】

オフェンシブ・タックル(OT)としての評価が底を打ってしまったエレック・フラワーズについて、ワシントン・レッドスキンズは彼を先発ガード(G)として起用しようとしている。

2015年に全体9位で指名されたフラワーズだが、ニューヨーク・ジャイアンツのレフトタックル(LT)としては大苦戦し、リーグ全体のワーストブロッカーと評されてしまった。そこでジャイアンツは昨年、彼をライトタックル(RT)に転向させようとしたのだが、やがてそれも諦め、先発2回の5試合に出しただけでリリースしている。フラワーズはその後、けが人に悩むジャクソンビル・ジャガーズに加わり、先発を7回務めた。しかし、この転地も成績改善にはつながらなかった。

レッドスキンズのアシスタント・ヘッドコーチ(HC)でオフェンシブラインのコーチも兼任するビル・キャラハンは、フラワーズをレフトガード(LG)として先発させるつもりだとミニキャンプ中に述べた。そこでならフラワーズが成功できるとキャラハンは考えている。

「Tをインサイドに動かすことに私は多くのポテンシャルを見いだしている」とキャラハンは元バックアップラインマンのタイ・セクヒーが時折Gを務めたことに言及したと『Washington Post(ワシントン・ポスト)』は伝えている。

一応、キャラハンは長年にわたってNFLトップのオフェンシブラインコーチと言われている人物ではあるが、一度つぶれたTをGに生まれ変わらせるというのは言うは易く行うは難しだ。場所が変われば必要とされる知識や技能、活力も違う。

それでもキャラハンはフラワーズならできると信じている。

「彼ならサイズも大きいし、パワーもある。それらはランニングアタックやパスプロテクションにぴったりの素質だと思うんだ」とキャラハンは続けた。「彼は長身で幅がある。間違いなくショートエリアでプレーできるよ。われわれはフリーエージェントだった彼のそうした点を有望だと見込み、それを試してもらおうとしているんだ。これまでその準備を進めてきた。まだ先は長いが、彼はうまく移行してくれた」

春のオフシーズンプログラム中、フラワーズはなかなかGへの転向を試す機会がなかった。トレント・ウィリアムスが参加を見送り、バックアップのジェロン・クリスチャンは膝の手術を受けて回復中だったため、フラワーズは穴埋めとしてTを務めなければならなかった。しかし、ウィリアムスが次のトレーニングキャンプに顔を出せば、フラワーズはLGにスライドすることになり、あとはキャラハンの魔法がうまくいくことを願うばかりとなる。

【M】