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49ersとKゴールドとの「複雑」な関係

2019年06月27日(木) 00:07

サンフランシスコ・49ersのロビー・ゴールド【AP Photo/John Hefti】

サンフランシスコ・49ersとキッカー(K)ロビー・ゴールドの関係は、にらみ合ったまま膠着(こうちゃく)状態に陥っている。

ゴールドがおとなしくフランチャイズタグを受け入れ、シーズンに臨むとは考えにくい状況だ。

「複雑な状況なんだ」とゴールドは『NBC Chicago(NBCシカゴ)』に語った。「俺が申し入れたのは、家族との時間を大事にしたいっていう希望だ。対処はエージェントに任せてある。俺の決断が必要なこととか、知るべきことが出てきたら彼が連絡して知らせてくれる。でも、今は特別に知っておかなきゃならないこともないし、家にいてシカゴで過ごすのをただ楽しんでいる」

「俺のキャリアは今、家族が判断の決め手になる段階に差し掛かっているんだ」

ゴールドは最初の11シーズンをシカゴ・ベアーズで過ごし、オフシーズンの拠点は今もシカゴにある。14年目のベテランは今シーズン後にフリーエージェントになると考えられており、家族の近くでプレーしたいという本人の希望と、ベアーズが信頼できるKを見つけるのに苦戦していることを考え合わせれば、49ersがフランチャイズタグで彼を縛り付けない限りは再びベアーズに戻る可能性が高いだろう。ゴールドはトレードを要求。だが、49ersはこれを拒否した。

ゴールドはオフシーズンのワークアウトを全て欠席した。提示された497万ドル(約5億3,400万円)のフランチャイズテンダーにはサインしていないため、昨シーズンのリビオン・ベルと同様、参加必須のミニキャンプを欠席したからといって罰金を科されることはない。

チームとの関係がぎくしゃくしていることがゴールドの口から初めて明らかになったのは、シカゴのルリー小児病院に寄付するためにメディナ・カントリー・クラブでロビー・ゴールド・セレブリティ・ゴルフ・インビテーショナルが開かれた時だった。ゴールドとシカゴの関係は非常に深い。

「この町は素晴らしいよ」とゴールドは『NBC Sports Bay Area(NBCスポーツ・ベイエリア)』に語っている。「俺がどこへ行き、どこで暮らし、どこでプレーしていても、シカゴはずっと俺のホームだった」

彼がホームチームでのプレーを望むかどうかにかかわらず、彼の権利を握っているのは49ersだ。今ある選択肢は、タグにサインしてシーズンを全うするか、リビオン・ベルのように頑としてサインを拒否するか、あるいは49ersが心変わりしてくれることを祈るかのどれかだ。

ベアーズが2016年に2シーズンの不調の末にゴールドをリリースして以降、彼は85回のフィールドゴールのうち82回を成功させ、NFL屈指の正確なキッカーと称されるようになった。49ersが彼をもう1シーズン引き止めたいと思うのも驚きではないだろう。

両者が長期の解決策を見いだすための期限は7月15日(月)までとなっている。だが、ホームチーム復帰を願うベテランがよほどの交渉術を駆使しない限り、動きがないままその期日を迎えることになりそうだ。

【M】