もう一度HCとしてのチャンスを望むヒュー・ジャクソン
2019年07月12日(金) 12:46クリーブランド・ブラウンズで忌むべき記録を積み上げたヒュー・ジャクソンは、2019年のNFLシーズンに職を得られなかった。ブラウンズのヘッドコーチ(HC)だった2年半に3勝36敗1分、2011年にオークランド・レイダースで8勝8敗をマークしたジャクソンが、もう一度チャンスをもらえるようオーナーを説得するのは難しかったようだ。
しかしながら、ジャクソンは現地10日(水)、『WFNZ Charlotte(WFNZシャーロット)』に今もヘッドコーチを務められると信じているとコメントした。
「ああ、自分にはできると本気で思っている。つまり、クリーブランドの状況だけではコーチできないということにはならない、ということだ。私の前にも素晴らしいコーチたちがたくさんやってきて、そこで指導し、それを継続して素晴らしいことを成しとげてきた。ときに、状況が異なることがある。この状況を掘り下げて全体的な事象をじっくり見てみれば、もっとよく理解されると思う。同時に、そこからどんな物語がそこから紡ぎ出されるのかも私は理解している。それが、人々の知ることだ。私自身があのポジションに身をおいたあの当時に戻って考えてもらえるといいのだが。私は何か正しいことをやらなくてはならなかった。また戻ってコーディネーターやコーチになるという道が、自分の将来にはあると信じている。プロセスを通じて取り組み、どうなるかを見てみる必要があるだけだ」
このオフシーズンにシンシナティ・ベンガルズのコーチ職と、アリゾナ・カーディナルスのオフェンシブコーディネーター職について面談を行ったジャクソンだったが、そのどちらにも腰を落ち着けることはなかった。
一時はベンガルズでマービン・ルイスの後を継ぐ最有力候補と見られていたジャクソンだが、0勝16敗のシーズンはいつまでもその評判について回るだろう。しかし、たった一つのチームと一人のオーナーが、ジャクソンの悲惨な統治時代がコーチとしての能力より、状況によるものが大きいと確信するだけでいいのだ。
自らについて問われたジャクソンは「乗り越えることを知っている男がここにいる。逃げ出してしまう者はとても多い。私は逃げない。結局のところ、クリーブランドを導いたわれわれのスタッフやメンバーが、コーチらが指導できないとか、自分たちが何をやっているか理解していないとかいうわけではなく、おそらくただ合っていなかったとか、その集団に適した状況ではなかったとかいうことで、彼らには成功するための適切なチャンスが必要なだけだ」
どこかのチームにもう一度チャンスを与えようと思わせるには、ジャクソンには大変なリハビリが必要だ。コーチが常にリサイクルされるこのリーグにおいて、53歳のジャクソンにもおそらくチャンスはやってくるだろう。ただ、それには時間がかかり、公の場に向けたかなりの売り込みが必要になる。
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