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OLBクロウニーはテキサンズとの長期契約に至らず

2019年07月16日(火) 12:08

ヒューストン・テキサンズのジェイデビオン・クロウニー【Aaron M. Sprecher via AP】

アウトサイドラインバッカー(OLB)ジェイデビオン・クロウニーが今季にヒューストンで長期契約を得ることはない。

ヒューストン・テキサンズとクロウニーは現地15日(月)16時に設定されたフランチャイズタグ選手の契約交渉期限までに複数年契約の合意に至ることができなかった。これを受け、両者はシーズン終了まで長期契約の交渉を行うことができない。

テキサンズはクロウニーに1,596万7,000ドル(約17億2,000万円)にあたるフランチャイズタグをつけており、来年もクロウニーにタグづけする場合は120%の金額上昇となる。

26歳のクロウニーはテキサンズのオフシーズンワークアウトに参加していない。クロウニーはまだフランチャイズテンダーにサインしていないため、24日(水)から始まるテキサンズベテラン勢のトレーニングキャンプをスキップしても罰金を科されない。そのため、クロウニーがトレーニングキャンプの全日程に参加しないことが予想される一方で、9月からはタグに基づいてプレーする見込みだとラポポートは伝えている。

クロウニーとテキサンズのケースについては、両サイドが長期契約に合意できなくても驚きではない。テキサンズに関する報道からは、交渉が行き詰まり、ここ数週間にわたって動きがない状態だったことがうかがえる。クロウニーとの長期契約にサインするか否かに関する不和が、元ジェネラルマネジャー(GM)ブライアン・ゲイン解雇の理由の一つだったと報じられている。GM不在でチームが運営されているという状況から、クロウニーの契約が期限内にまとまりそうにない気配はあった。

リーグ入りしてからの2年でレギュラーシーズンに16試合を欠場しているという既往歴から、テキサンズはクロウニーに大金を保証することを危惧しているようだ。ヘッドコーチ(HC)ビル・オブライエンは、クロウニーがケガなく1シーズンを過ごすのを見届けてから2020年に長期契約に向けてより熱心に取り組むことを望むだろう。

クロウニー側からすれば、自分と同ランクのエッジラッシャーに並ぶ長期契約を求めたいところだ。元ドラフト全体1位指名選手のクロウニーは、プロデビューしてからの5シーズンでプロボウルに3度選出され、2016年にはオールプロのファーストチームに選ばれている。また、これまで62試合でサック29回、クオーターバック(QB)ヒット67回を記録してきた。

クロウニーがフランチャイズタグで2019年シーズンにプレーするというのが、プレーオフに進出できる力をもったテキサンズの筋書きだ。チームは契約年に挑むモチベーションがクロウニーからベストを引き出してくれることを願っている。

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