ニュース

トレードを振り返って古巣への怒りを新たにするWRベッカム

2019年07月23日(火) 17:04


ニューヨーク・ジャイアンツのオデル・ベッカム【AP Photo/Jason E. Miczek】

クリーブランド・ブラウンズのトレーニングキャンプが始まる現地24日(水)を前に、ワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムには新章に飛び込む準備ができている。

その一方、スーパースターWRは現地22日(月)に発行された『GQ』最新号に掲載されたインタビューで、ニューヨーク・ジャイアンツからクリーブランドへ移ることで自分のブランドが縮小する懸念について尋ねられた際に次のように応じている。

「俺は永遠にニューヨークのファンへの愛を抱き続ける。彼らが俺にホームを与えてくれた。でも、そこには権利意識のようなものがある。俺があそこで作られたようなね。そして、俺の頭の中では、あそこは神が俺に何をなすべきとしたのかを世界に示す初めてのチャンスを得た最初の場所だ。俺がどこにいたかは重要じゃない。ニューヨーク・ジャイアンツ対ダラス・カウボーイズのサンデーナイトフットボールが役に立ったかと言えば、1000%そうだ。でも、“ザ・キャッチ”は世界中のどこでも起こっている。自分が何者なのか、自分が何をしているのかがぴったりはまってしまえば、どこにいたかなんて関係ないと感じている。それに、誰に分かる? もし俺が他の場所にいたとして、数字が多かったか少なかったかなんて誰にも分らない」

ベッカムは春に『Twitter(ツイッター)』を通じて表したニューヨークからクリーブランドへのトレードに対するリアクション、すなわち繰り返すループの中で結局自分をキープしなかったチームが“敬意に欠ける”と感じたことを改めて述べた。

「最初のリアクションは落胆じゃなかった。見下されていると感じたんだ」とベッカムはトレードについて述べている。

「俺が彼らのためにしてきたすべてのことを踏まえ、俺の正直なところはこうさ。このチームは過去6年にわたって良くなかった。以上。俺たちがプレーオフに行き、みんながあれこれ話していた年さえそうだ」

「俺は敬意を払われていないと感じた。なぜなら、あのブランドを生かしていた主な理由が自分だと思うからだ。彼らは5勝11敗のチームなのに、プライムタイムの試合をやっていた。なぜか? それは、みんなショーが見たかったからだ。俺のプレーが見たいのさ。本当だよ。ここに座って“俺のおかげさ”なんてふかしているわけじゃない。現実を見よう。俺たちがプライタイムゲームにとどまっていた理由がそれだったんだ。彼らが俺と席をもって、これから起こることを話そうとすらしなかったことに、見下されていると感じた」

このフラストレーションを感じさせる状況の元凶はジャイアンツのジェネラルマネジャーであるデイブ・ジェトルマンにあるという考えを、ベッカムは明らかにしている。

“彼ら”が誰を指すのか問われたベッカムは「GM」と即答した。

「(ジャイアンツの社長兼CEOである)ミスター・マーラにはこれからもずっと敬意を抱いている。彼が俺にやってくれたすべてのことに、ただ愛だけが表れていた。話し合いをしていたときさえも、愛ある場所からきていた。それを常に感じられたんだ。だから、彼には永遠に敬意を抱き続ける。だけど、あんな電話を受けて、コーチから“やあ、ニュースを聞いたよ”なんてメールをもらった日には。ニュースを聞いたって? そっちのせいでこうなったんだ。俺が去るのは、そちらのせいだ。最初に俺が抱いた感じが理由で、ただきつかった。一方で、俺は新しいスタートに興奮してもいた。正直なところ、このシーズンになる前に神に変化を祈っていたからね」

【A】