LBマシューズ、ラムズでのキャリア新章に準備万端
2019年07月31日(水) 11:43ラインバッカー(LB)クレイ・マシューズは2つの場所で生涯を過ごしてきた。南カリフォルニアとウィスコンシンだ。
ゆえに、キャリア最初の10年を過ごしたグリーンベイ・パッカーズからロサンゼルス・ラムズへ移ったとはいえ、まったく馴染みのない土地へ行くわけではない。
33歳のマシューズはロサンゼルスのすぐ北にあるベンチューラ郡で育ち、父とおじの足跡にしたがって南カリフォルニア大学でフットボールをプレーした。
2009年にパッカーズにドラフトされたのはマシューズにとって新鮮な(かつ冷たい)一吹きだったが、ついに帰郷を果たすことになった。
現地19日(月)の練習後、マシューズは「確かにこれが(自分のキャリア)の続く道だと感じている。グリーンベイでものごとがうまくいかないと分かったとき、自分のエージェントに検討したいチームの一つはラムズだと告げたんだ。幸運なことに、それが実現できた」と語っている。
6度のプロボウラーにとって馴染み深い地域に戻ってきたかもしれないが、マシューズにとって2019年はマイク・マッカーシーと離れて迎える初めてのフルシーズンになる。また、マシューズはキャリア最初の9年をディフェンシブコーディネータ(DC)ドム・ケイパースと共に過ごしてきた。
「(実際になってみるまで)本当に分からないことの一つは、新しいチームに行けば、もう一度最初から自分自身を証明しなければならないということだ。競争、それがフットボールの精神。だから、ここにきて新しいコーチングスタッフや選手たち、メディア、ファンの前で、自分を証明しなければならない」
ロサンゼルスでの新たなチームメイトであるエリック・ウェドルはその感覚を知っている。ウェドルはサンディエゴ・チャージャーズ(現ロサンゼルス・チャージャーズ)で9年過ごした後、2016年にボルティモア・レイブンズに加わり、そこで3年連続でプロボウルに選出される活躍を果たした
マシューズはまた、同じ道のりをたどりたい選手たちとして、長年過ごしたチームを離れて強力なベテランのリーダーとなったデマーカス・ウェアやジュリアス・ペッパーズの名を挙げている。2014年にダラス・カウボーイズからデンバー・ブロンコスに移籍したウェアも、新たなDCとして現ラムズDCのウェイド・フィリップスと組んでいた経緯がある。
ブロンコスはウェアやフィリップスと共に第50回スーパーボウルで勝利した。マシューズはNFL2年目でスーパーボウルを制覇しており、同じ年にオールプロのファーストチームに選ばれている。
ラムズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイは「彼と同じくらいプレーし、同じくらいの成功を積み重ねてきた者――トップレベルのオーガニゼーションに在籍し、ワールドチャンピオンになった者――なら誰であれ、学ぶべき人物だ。彼は私と共にであれ、チームメイトたちと共にであれ、やってきてすぐに正しいあり方で働き始める男だ」と述べた。
マシューズはアーロン・ドナルドやマイケル・ブロッカーズ、アキブ・タリブ、エリック・ウェドル、アンドリュー・ウィットワースらと共に月曜日の練習を見学していた。これはプレーオフを通じてケガのない状態を保てるよう、キャンプを通じてベテラン勢の練習を制限するのがラムズのプランだ。
「彼らが(練習で)作業し、ハイレベルのパフォーマンスを生み出すのを見れば、彼らになぜそれが可能なのかが分かるだろう」とマクベイHCは言う。
「それはクレイも同じだ。彼はこれまでに素晴らしい仕事をしているし、われわれはクレイ・マシューズに大きなことを期待している」
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