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セインツWRトーマスが約109億円、5年の契約延長に同意

2019年08月01日(木) 00:28

ニューオーリンズ・セインツのマイケル・トーマス【AP Photo/Charlie Neibergall】

ニューオーリンズ・セインツのワイドレシーバー(WR)マイケル・トーマスが記録的な契約を手に入れた。

現地31日(水)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはセインツとスターレシーバーのトーマスが5年間で1億ドル(約108億6,000万円)の契約延長に同意したとの情報を伝えた。保証額は6,100万ドル(約66億2,600万円)だという。

トーマスは新契約の締結を願い、セインツのトレーニングキャンプへの参加を見合わせていた。エゼキエル・エリオット、メルビン・ゴードン、ヤニック・ガーコウやトレント・ウイリアムスを含むホールドアウト組の中で、長期の大型契約を獲得したのは彼が最初だ。これで彼は心置きなく2019年シーズンを迎えることができる。

26歳のトーマスは、クオーターバック(QB)以外のオフェンスとして初めて1億ドルの契約を手に入れた選手となる。彼はまた、オデル・ベッカムの年間平均報酬額1,800万ドル(約19億5,000万円)をしのぎ、WRマーケットの頂点に君臨することになった。

こうした報酬を得るのにトーマス以上の選手はセインツにいない。

キーショーン・ジョンソンのおいは2016年にリーグ入りして以来、ドリュー・ブリーズのパッシングアタックの起爆剤となってきた。

トーマスは最初の3シーズンでレシーブの新記録を打ち立てており、レシーブ321回で3,787ヤード、タッチダウン23回を積み上げた。2018年のキャッチ成功率85%(ターゲット147回でキャッチ125回)というのはリーグトップの数字であり、彼はNFLで3番目に多い75回のファーストダウンレシーブを獲得している。

2016年の2巡指名だったトーマスがルーキー契約の最終シーズンに受け取ることになっていたのは、その活躍に反して114万8,000ドル(約12億4,500万円)という微々たる報酬だった。1億ドルという新契約は、セインツのオフェンスにとっての彼の重要性にようやく見合うものになったといえる。

昨シーズンのトーマスは125回のレシーブで1,405ヤード、タッチダウン9回を記録した。125回のキャッチはチームで2番目に多いランニングバック(RB)のアルビン・カマーラより44回多く、3番目のタイトエンド(TE)ベンジャミン・ワトソンより90回、同じWRで最も近かったトレクアン・スミスより97回も多かった。

トーマスがいなければ、セインツのオフェンスは一体どうなっていただろう。プレーオフにいなかったことだけは間違いない。

NFLで最も危険なスラントランナーとして、トーマスはブリーズの頼れるプレーメーカーであり、お守りであり、唯一の一貫したレシーバーだった。ブリーズからトーマスへのクイックスラントはNFLで最もガードの難しいプレーの1つとなった。

これだけの成果と称賛を手にしているとはいえ、トーマスはまだ全盛期に足を踏み入れたばかりの上昇中の選手だ。こうした選手にこそチームは投資すべきだろう。

何年も報酬を上回るプレーを見せてきた彼の記録的契約は、チームに対する彼の重要性の真実を強調するものだ。さらに重要なこととして、リーグベストレシーバーの1人という彼の地位をも強調することになる。

次の注目は、フリオ・ジョーンズやアマリ・クーパーといったWRがトーマスの契約を上回り、開幕前に“契約最高額のレシーバー”の座を奪うか否かだ。

【M】