勝負を捨てていないと繰り返すドルフィンズHCフローレス
2019年09月02日(月) 14:09オフシーズンに多くのベテラン勢に別れを告げたマイアミ・ドルフィンズだが、ブライン・フローレスHCは現地1日(日)、2019年にあえて負けに行っているわけではないと繰り返し述べている。
「このゲームは私にとって大きな意味を持っている。そんなふうにしてゲームを軽視する気はない。繰り返すが、ノーだ。私たちはそんなことをしていない。すべての試合で勝とうと努力している。そういうことを話すことですら不敬だと思う。そういう話をされているのを聞くだけでがっかりだ。私がそうしてきたのと同じくらいにこのゲームをリスペクトする者なら、そういうことを言っているのを聞くだけで、ものすごく悲しいはずだ」
確かにドルフィンズはすべての試合で勝利を目指すかもしれないが、チームのフロントオフィスは現在の戦力強化を犠牲にして将来に向けた構築に励んでいるように見える。トレードでレフトタックル(LT)ラレミー・タンシルとワイドレシーバー(WR)ケニー・スティルス、ラインバッカー(LB)キコ・アロンソを放出したのも、昨シーズン末からチームが行ってきた動きの最新の要素に過ぎない。
フローレスHCは自身がタンシルのトレードにかかわっていたことを認めており、ヒューストン・テキサンズからの非常に大きな見返りに触れてこの取引を正当化した。
「埋め合わせはあなたたちが見たとおりだ。彼はその一部だった。彼が実に優秀な選手であるがゆえだ。私は彼が好きだが、結局のところ、これがわれわれにとって最良の動きだと感じた。この座にいると、タフな決断を強いられる。クリス・グリア(ジェネラルマネジャー)やブランドン(ショア/フットボール統括部門副社長)と私は多くの時間を費やして話し合い、考えてきた。結果として、われわれはこれがベストだと感じている」
2020年の1巡目指名権、2021年の1巡目指名権、2021年の2巡目指名権はおそらくチームを助けることだろう。しかし、わずか3年前にドラフトされ、そのポジションにおいてリーグでも最も有望視されている選手が去っていくのを目にするのは、ファンにとって落胆に他ならない。だが、フローレスは残ったメンバーはいかなる感情も乗り越えていくだろうと話した。
「われわれのロッカールームはいいと思う。お互いをケアし、熱心に働き、共にプレーすることを望むメンバーがたくさんいる。年月を経て築かれる関係性というものがあることは理解している。しかし結局、ロッカールームにいる彼らは、共に結束してプレーしていくだろう。お互いのためにプレーしなければならないんだ」
それもその通りだが、今のドルフィンズはほぼ最低限ラインに近いところで終わりそうな気配をかもしだしている。フローレスHCがペイトリオッツで過ごしてきた15年を振り返れば、勝利しか知らないとも言えよう。戦いが始まれば、かつてのホームは現在のホームであるマイアミとの距離である1,500マイル以上に遠く離れたところに感じられるかもしれない。
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