ダラス・カウボーイズの悪夢は終わった。

エゼキエル・エリオットが大型の契約延長に同意し、この先何年もカウボーイズのスターを付けてプレーすることになった。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートとジェーン・スレーターは現地4日（水）、カウボーイズとエリオットが6年間で9,000万ドル（約95億6,100万円）の延長に同意したと伝えている。契約の事情を知る者からの情報だという。全体としては8年間で1億3,000万ドル（約138億1,000万円）という内容で、5,000万ドル（約53億1,000万円）が保証されているとラポポートは付け加えた。

この契約延長によってエリオットはトッド・ガーリーの年俸1,437万5,000ドル（約15億3,000万円）を飛び越えて、ランニングバック（RB）の最高報酬額を手にすることになる。また、カウボーイズで総額1億ドルを超えた選手も彼が初めてだ。

5日（木）にエリオットのカウボーイズ帰還を発表する記者会見が予定されているとスレーターは付け加えた。彼が6月からチームとの練習に参加していないことを考えると、第1週のプレーについては20から25回のスナップに制限される見通しだという。チームにはルーキーのトニー・ポラードがおり、サードダウンでブリッツを最も多くピックアップしたフルバックのジャマイズ・オラワリーもいる。3日の時点ではその予定だが、もちろん状況は変わり得るとスレーターは指摘した。

オフシーズン中、月に潮が操られるように、“ジーク”のニュースは引いては満ちるを繰り返した。カウボーイズ側は何度か、2年の契約を残したままエリオットに次の延長を持ちかける様子を見せていた。しかし、その一方でオーナーのジェリー・ジョーンズと上級副社長のスティーブン・ジョーンズはRB史上最高額の契約をエリオットに与えることに二の足を踏み、RBマーケットをリセットしたくないのだとほのめかしつつ、エリオットがいなくてもルーキーのポラードがその役割を担ってくれるとのアピールまでした。

7月末にトレーニングキャンプが始まっても契約は結ばれず、エリオットは交渉をゆっくりと進めながらトレーニングのためにメキシコへ向かった。結局、3日に話がまとまるまで姿を見せていない。

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