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2019年のコルツは最高のチームとWRヒルトン

2019年09月05日(木) 15:19


インディアナポリス・コルツのT.Y.ヒルトン【AP Photo/Eric Christian Smith】

アンドリュー・ラックの引退を受け、インディアナポリス・コルツにはそれほどの、少なくとも以前と同じだけの期待はかかっていない。

ケガの多いキャリアを送ったクオーターバック(QB)のラックが2週間弱前に引退を表明するまで、コルツはAFC南地区の有力候補とみなされ、スーパーボウルに出場する可能性もあると見られていた。しかし、ラックの離脱によってそこに疑問が生じている。

QBジャコビー・ブリセットのもとでコルツは同じ生産性を保つことができるだろうか? ヒューストン・テキサンズはカットダウンデーにコルツをしのぐことができるメンバーをそろえられただろうか? ジャクソンビル・ジャガーズとテネシー・タイタンズは軽視されてはいないか?

だが、長くコルツに在籍するワイドレシーバー(WR)のT.Y.ヒルトンは、コルツの低迷を恐れるのは思い上がりだと考えている。実際、ヒルトンはラックがいてもいなくても、コルツのロースターに匹敵するものはないと言うのだ。

「これまでに俺がいた中でも、最高のチームだよ」とヒルトンが語ったと『The Athletic(ジ・アスレチック)』が伝えた。

ヒルトンとラックはコルツで同じ長さのキャリアを歩んできた。ヒルトンは2012年ドラフトの3巡目でコルツに指名されており、その2巡前には全体1位でラックの名前が呼ばれていた。そんなヒルトンは今年初めて、ラックのいないシーズンを過ごす。

コルツのジェネラルマネジャーであるクリス・バラードは層の厚いロースターを築いてきた。クエントン・ネルソンを主軸とするオフェンシブラインはリーグでも最も優れた部類に数えられ、レシーバー陣にはデビン・ファンチェスとパリス・キャンベルが加わったほか、デオン・ケインが負傷から回復。さらに、2018年のディフェンス部門年間最優秀新人賞を受けたダリウス・レナードに加え、マリク・フッカーやロック・ヤシンが若く、有望なセカンダリーを形成している。

ラックからブリセットへのQB交代は大きな戦力減ではあるかもしれないが、挽回できないほどのものでもない。ヒルトンがシーズン開始を前にポジティブに評価するQBの周りのピースたちによって、巻き返しは可能なのだ。

「いいチームにいたこともあるし、それほどでもないチームにいたこともある。でも、このチームは特に、フィールド上で持つべきものすべてがそろっているんだ」とヒルトンは語った。

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