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つらい時期を切り抜けられたのは僚友のおかげとカウボーイズRBエリオット

2019年09月05日(木) 16:17

ダラス・カウボーイズのエゼキエル・エリオット【AP Photo/Elaine Thompson】

現地4日(水)、エゼキエル・エリオットと多くの報道陣を迎え、ダラス・カウボーイズのメディアセンターには歓迎すべきカオスが訪れていた。

その数時間前に、エリオットとカウボーイズが6年9,000万ドル(約95億6,100万円)の契約延長に合意したことが明らかになっていた。これを受けてエリオットとチームの契約は8年、1億300万ドル(約109億6,000万円)におよび、5,000万ドル(約53億2,000万円)が保証される。また、シーズン平均額は1,500万ドル(約16億円)となる。

ほのめかしや交渉、強い言葉や軽妙なジャブ、そして何よりホールドアウトといった過程はすべて終わった。ローラーコースタがようやく終点にたどりつき、エリオットも満足しているようだ。

「自分のメンタルがタフだってことが分かったよ。これまで経験してきた中で、一番きつい部類だったのは間違いない」とエリオットは言う。

1年前にラッシングヤードでNFLのトップに立ったエリオットは、今や契約面でもトップのランニングバック(RB)となっている。最高合計額、最高年平均額、最高補償額の記録を保持したエリオットは、自分がそれだけの支払いを受けるに値すると考えている。

まるでフィールド上でディフェンダーに囲まれているかのように報道陣の中心にいたエリオットは「なぜなら、俺は自分がベストだと思っているからね」と話した。

ホールドアウトの一番厳しいところはチームメイトと離れているところだというエリオットだが、その厳しい状況を切り抜けさせてくれたのもまたチームメイトたちだったという。

「すごくタフ。本当にきつかった。スーパーハードさ。正直なところ、俺が切り抜けるのを助けてくれたのはこのビルにいる仲間たちのサポートだった。ただ、毎日彼らとコミュニケーションを取ることでね。彼らはとにかく俺をサポートしてくれたし、それが大きかった」

エリオットとカウボーイズが次に解決すべき問題は、4シーズン目を迎えるエリオットが日曜日にディビジョンライバルのニューヨーク・ジャイアンツと対峙するシーズン開幕戦でプレーするかどうかだ。エリオットはメキシコのカボ・サン・ルカスでトレーニングを積み、体を仕上げてきたと報じられているものの、トレーニングキャンプとプレシーズンゲームでの不在はエリオットがすぐにプレー可能かに疑問を投げかけている。エリオット自身のプランとしてはプレーするつもりだが、準備についてはスマートになるつもりだとも述べた。

「とにかく出てみて、体の感じがどうか確かめ、スマートでいるだけだ。普通の週と同じ感じでアプローチすることになると思う。でも、日曜日までにフレッシュな状態でいなければね。シーズンは長いから、行き過ぎてケガのリスクを負わないようにしたい」

新たな契約を手にした今、エリオットは再びラッシングチャンピオンとなり、カウボーイズを1999年以来のスーパーボウルへ導くことを視野に入れることができる。

「ここからは次のレベルに行かなきゃね」とエリオットはコメントした。

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