レイダースがWRブラウンに懲罰の可能性
2019年09月06日(金) 11:15再びニュースの発信源となったアントニオ・ブラウンが、フィールドから遠ざかることになるかもしれない
現地5日(木)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話を元に、オークランド・レイダースがジェネラルマネジャー(GM)マイク・メイヨックとのいさかいによってブラウンを罰することを計画していると伝えた。
ラポポートはさらに、レイダースは来週月曜日に実施されるデンバー・ブロンコスとのチームのシーズン開幕戦にブラウンを登場させることを想定していないと報じている。ブラウンが出場停止処分になるのか、インアクティブ扱いになるのかは分かっていない。
ラポポートによれば、メイヨックGMはブラウンが水曜日に『Instagram(インスタグラム)』に投稿した内容にフラストレーションを覚えているという。後に、2人が練習場で激しいやりとりを交わしているところを、他の選手たちが目撃している。
フィジカルな事態には至らなかったものの、ブラウンはメイヨックGMに対して顔を殴ってやると発言した後、フットボールを蹴り、この行動に対して罰金を科せばいいと言い捨てたようだ。
不適切なふるまいによる出場停止処分は3,000万ドル(約32億1,000万円)のブラウンの保証金に影響する可能性があるとラポポートはつけ加えた。
懲罰の可能性について最初に報じたのは『ESPN』だった。
メイヨックGMは記者らに、ブラウンは木曜日の練習に参加しないこと、また、チーム施設にもいないことを明かしている。
「それ以上の情報はない。われわれが行動するときはお知らせしよう。今日はここまでだ」とメイヨックGMは語った。
木曜日、レイダースは“負傷関連ではなく(中略)ふるまい”によって練習に参加していない選手としてブラウンの名を故障者報告に記載している。
エージェントであるドリュー・ローゼンハウスはブラウンの状況についてのインタビューの中で『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェーン・スレーターに、「レイダースがA.B.(ブラウンのこと)は今日は家にいろと言っている他には、あまり分かっていることはない。彼らは彼との関係性に取り組もうとしている。どんな決断になるかはまだ聞いていない」と話した。
「出場停止処分がないことを願っている。それ以外のことについては何も知らない。決定するのは彼らだ。彼らと共に取り組み、そのシナリオを避けようとしている」
前日の水曜日、ブラウンはレイダースから“無断で”8月22日に実施されたウオークスルーを欠席したことによる1万3,950ドル(約150万円)の罰金を言い渡された文書を公開した。この文書には、ブラウンが“以前にレイダースのプレシーズントレーニングキャンプを欠席したことによる罰金4万ドル(約430万円)“も科されていることが記されている。
ブラウンはこの文書を投稿する際、この処分に対する怒りを表すコメントをつけ加えていた。
ラポポートは“NFL NOW“で、「チームが彼を不適切な行動で出場停止にするならば、彼らはこれが一度きりのことではなく、これまでに数回起こっている内容であることを証明できる。チームが契約から取り去るのを可能とすることで、彼は保証金――3,000万ドル――を失うかもしれない。レイダースとアントニオ・ブラウンにとって悪夢のようなオフシーズンになったのは明らかで、さらに悪くなっているように見受けられる」とコメントしている。
NFLネットワークのマイク・シルバーはレイダースとブラウンの状況が回収不能に見えると伝えた。
「始めは“ワオ、彼はちょっと外れているが、われわれには対応できるだろう”という感じだった。それが“問題はあるが、われわれが真に彼に対して良くあり、彼の味方だと彼に言えば、それで大丈夫だろう”となった。彼らは明らかにマイク・メイヨックを悪役として、良い警官と悪い警官のやり方を取った。今の時点で、回収できる状況には見えない。一人の選手が、複数の分野でまったく別ルールに則っているような状況だ」
一方、ローゼンハウスは次のように語っている。
「彼はオークランド・レイダーでありたいと、私は信じている。彼はプレーしたがっているはずだ。彼は素晴らしいシーズンを送ると思う。いくつかの起こったことは彼のコントロールできる範囲外だったと思う。足の負傷は彼の行動ではない。ヘルメットについては、プロらしく解決しようとわれわれは努力していた。われわれはこれを解決している」
「前に進むことですべて解決できると思う。道路にいくつかのでこぼこがあったが、彼は信じられないくらいのキャリアを歩んできた。最近はちょっとした妨げがあったが、私はレイダースが彼に期待して契約した偉大なことを果たすために戻ることができると自信を持っている。それが私の意図であり、私の仕事だ」
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