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3度のミスを犯したKビナティエリ、「敗北は100%自分のせい」

2019年09月10日(火) 15:13

インディアナポリス・コルツのアダム・ビナティエリ【AP Photo/Mark J. Terrill】

将来の殿堂入りが目される選手にも、悪い日はある。

数々のプレッシャーに打ち勝ってきた、NFLの歴史でも最も偉大なキッカー(K)の一人であるアダム・ビナティエリが、最悪の一日を送った。ビナティエリが所属するインディアナポリス・コルツは、オーバータイムまでもつれ込んだロサンゼルス・チャージャーズとの試合を30対24で落としている。

46歳のビナティエリはこの試合で、フィールドゴール3回中2回に失敗し、エクストラポイント1回も仕損じている。タイトな試合では、ここで失われた7点が非常に大きかった。

ビナティエリは『ESPN』に「ひどかった。俺は今日、うまくキックできなかったし、チームをがっかりさせてしまった。彼らはよくやっていたのに。がむしゃらに戦って盛り返した彼らを誇りに思っている。今回の負けは100%俺のせいだという気がする。チャージャーズのような明らかに優秀なチームとプレーするときには、ここで3回もキックをミスして勝てるわけがない。失うにはあまりにも多いポイントだった」と話している。

ビナティエリの24年のキャリアにおいて、同一の試合で2回以上のフィールドゴールと1回以上のエクストラポイントを外すのは、現地8日(日)の試合が初めてだった。

「あんたがそう(GM)ならば、俺をカットするだろう? こういう決断をするのは俺ではない。誰か他の人が下す決断だ。俺は出ていって、なぜうまくいかなかったのか突き止め、それを直すつもりだ。決断は他の人に任せるよ」

ビナティエリは正しい。もしビナティエリが名の通っていないフリーエージェントで、コルツがギャンプルで獲得した、これまでに数字を残していないKだったならば、月曜日の朝にはカットされていたはずだ。しかし、彼は違う。彼はアダム・ビナティエリだ。ビナティエリのNFLでのプレー歴は、一部のチームメイトたちがこの地球上を歩いていた時間より長い。

もしかしたら、ついに年齢がビナティエリを捕まえたのかもしれない。もしかしたら、これは急速な終わりの始まりなのかもしれない。

あるいは、24年間NFLでキックしていれば、どうしたって悪い日はやってくるということかもしれない。

コルツが反射的なリアクションを取ることはないだろう。

ヘッドコーチ(HC)のフランク・ライクは「彼は私が心配していない選手の一人だ。われわれには史上最高のキッカーがいる。彼は良い一日を過ごせなかった。そんな選手は山ほどいるんだ」と述べた。

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