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WRブラウンの活用法に思いをはせるペイトリオッツQBブレイディ

2019年09月10日(火) 16:16

ニューイングランド・ペイトリオッツのトム・ブレイディ【AP Photo/Steven Senne】

ニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバック(QB)トム・ブレイディは、現地8日(日)に実施されたピッツバーグ・スティーラーズ戦で341ヤード、タッチダウン3回を記録した。

そんなブレイディにはジュリアン・エデルマン(キャッチ6回、83ヤード)、ジョシュ・ゴードン(キャッチ3回、73ヤード、タッチダウン1回)、フィリップ・ドーセット(キャッチ4回、95ヤード、タッチダウン2回)、レックス・バークヘッド(キャッチ5回、41ヤード)といったワイドレシーバー(WR)らがいる。さらに、そこへ今週、アントニオ・ブラウンが正式な契約を交わして加わるのだ。

日曜日の夜にスティーラーズを大敗へと追い込んだブレイディは、ブラウンがすぐに『ペイトリオッツの攻撃のカードの一枚になることを期待している様子だった。

「僕ら選手はチームのためにベストのプレーヤーであろうとするものなんだ。それにはいろいろなことがかかわってくるけれど、僕らはトータルとして最高のポテンシャルを発揮できるように、個人的に自分の最高のポテンシャルに到達しようと努力している。“さあみんなまとまろう”と言ったところでまとまるわけじゃない。アントニオは多くの成果を残してきた。デマリウス(トーマス)も多くの成果を残した。ジュリアン、ジョシュもそうだ。フィリップは今夜、素晴らしいゲームをした。だから、大事なのは僕たちが才能ある多くのプレーヤーを抱えていることで、全員をどう生かしていくかを考えなくちゃならないということだ。懸命に取り組むつもりさ。1年は長い。長いマラソンが始まったばかりだし、NFLの競争はすごく激しくて、かなりのチャレンジになるだろう。でも、僕ら全員がそれを楽しみにしていると思う」

ブラウンの加入によって、ブレイディのWR陣は全体として20年のキャリアで最高の布陣になるかもしれない。しかし、ペイトリオッツがランディ・モス、ウェス・ウェルカー、ドンテ・ストール・ワースという歴史的な2007年のオフェンス陣でロンバルディ・トロフィーを獲得していないのは興味深い事実だ。

ブレイディはロースター上の53名全員が日々それぞれの仕事をすることでしか、武器の力は発揮されないと理解している。

「NFLは厳しい場所だ」とブレイディは『Football Morning In Americ(フットボール・モーニング・イン・アメリカ)』のコラムニストであるピーター・キングに語った。

「多くが変動している。常に多くのものを調整しているんだ。1週間ごとにけが人が出たり、知らない選手がやって来たりする。常にチームを操作しているんだ。僕らは今夜、ライトタックルを失い(肩を負傷したマーカス・キャノン)、それがどのくらいになるのかは誰にも分からない。一大事さ。そして、今アントニオがやってくる。彼には学ぶことがたくさんあるんだ。大事なのは、話すこと。もう一つ大事なのは、やること。さあやろう。それが僕の姿勢だよ」

アントニオ・ブラウンがその姿勢に同意するなら、ペイトリオッツは匹敵しがたいオフェンス陣を擁することになるだろう。これまでの数カ月で起こってきたブラウンの騒動を見るに、どうなるかは分からないところだ。

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