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ペイトリオッツWRブラウンに性的暴行の疑い

2019年09月12日(木) 11:39

ニューイングランド・ペイトリオッツのアントニオ・ブラウン【AP Photo/Steven Senne】

ニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)を務めるビル・ベリチックは現地11日(水)、ワイドレシーバー(WR)アントニオ・ブラウンが性的暴行の疑いをかけられている件をチームが“非常に深刻に”受け止めていると語った。

10日(火)にフロリダ州南部地区連邦地方裁判所に提訴された内容によれば、2018年に起こったレイプを含む3件の個別の性的暴行によって元トレーナーがブラウンを告訴している。

ブラウンは容疑を否定している。ブラウンの弁護人を務めるダレン・ハイトナーはクライアントが逆告訴を計画していると『Associated Press(AP通信)』に明かした。

「アントニオの状況については、アントニオも彼の代理人らも声明を出しており、私からそれ以上のことに触れるつもりはない」とベリチックHCはコメントしている。

「彼らは彼らだ。われわれは状況を見守ってきたし、非常に深刻に受け止めている。このオーガナイゼーションの全てを通じてだ。疑問があるのは分かっているが、この件について議論する気はない」

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは水曜日に、リーグによるブラウンの調査は“できる限り迅速に行われる”だろうと伝えていた。

「NFLがここで可能な限りにおいて、彼らはアントニオ・ブラウンをコミッショナーによる除外リストに加えることができる。リーグはそれを検討しているものの、現段階でリーグがそうするかどうかははっきりしていない。私がリサーチした限りでは、民事訴訟になった人物でコミッショナーの除外リストに置かれた者はいない。そうなればこれが新しい例となることだろう」とラポポートは述べている。

コミッショナーの除外リストに入った選手は練習や試合に参加できないが、チームからの許可がある場合、チーム施設でのミーティングや個人のワークアウト、セラピー、リハビリ、もしくはその他のフットボールに関わらないアクティビティは許容されている。

被害者とされる人物についてはNFLメディアもAP通信も名前を報じていなかったものの、連邦裁判所への提訴でブリトニー・テイラーさんだと特定され、テイラーさんの弁護士であるデイビッド・ハースが発行した声明の中で次のようなコメントを残している。

「アントニオ・ブラウンのレイプ被害者として、公表するのはひどく難しい決断でした。自分の信念と家族、そして他の性的暴行のサバイバーたちの報告に強さを見いだしました。声を上げることでこの1年感じてきた恥辱は私から去り、レイプの責を負うべき人物の上に置かれたのです」

水曜日の練習開始時にブラウンはいたものの、日曜日にペイトリオッツがマイアミ・ドルフィンズを訪れる試合でブラウンがプレーするかについて、ベリチックHCは何も語らなかった。

ブラウンの第2週のステータスについて尋ねられた際、ベリチックHCは「われわれはその日できることをやっている。いつもと同じようにだ」とだけ話した。

ラポポートが水曜日に報じたところによれば、先週土曜日に契約を交わした際、NFLもペイトリオッツもブラウンに訴訟が迫っていることを把握していなかったという。

ブラウンのエージェントであるドリュー・ローゼンハウスは『ESPN』の“SportsCenter(スポーツセンター)”に出演し、「この申し立ては誤りだ」と語っている。

「彼はその全てを否定した。彼のリーガルチームがこれを証明する事実を手にしていると私は強く確信している」

「彼はペイトリオッツやNFL、あらゆる調査、そしてNFLPA(NFL選手会)と協力する意向だ」とローゼンハウスはつけ加えた。

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