元ブロンコスQBオズワイラーが7年のキャリアに幕
2019年10月17日(木) 15:02今はまだ10月(オクトーバー)半ばだ。しかし、“ブロクトーバー”はもう終わってしまった。
NFLで7シーズン以上を過ごしたベテランクオーターバック(QB)ブロック・オズワイラーが現地16日(水)、『9News』のマイク・クリスに引退することを明かしている。
「長い間ナショナル・フットボール・リーグでプレーする機会を得たことを、ものすごくありがたく思っている。僕がここで得た経験や会った人々、作ってきた関係性――自分のキャリアで起こらなかったことには、あれこれ悔やむつもりはない」
オズワイラーは2012年のドラフト2巡目でデンバー・ブロンコスの指名を受けた。そこから3シーズンにわたり、オズワイラーは偉大なペイトン・マニングのバックアップを務め、フィールドでその姿を見ることはあまりなかった。
2015年に当時39歳のマニングが力の衰えを感じ始めたとき、シーズン第10週の半ばからオズワイラーがシグナルコーラーの役目を担った。オズワイラーはラスト7試合で5勝2敗を記録し、チームはポストシーズンに駒を進める。しかし、シーズン最終戦でMCL(膝内側側副靱帯/ひざないそくそくふくじんたい)を痛め、ポストシーズンで3連勝を決めて第50回スーパーボウル優勝までチームを率いたのはマニングだった。
翌オフシーズンにマニングが引退し、フリーエージェントとなったオズワイラーは先発できる能力を持つQBがオープンマーケットに出てきた稀有な例として注目された。ブロンコスが大型のオファーを行ったものの、オズワイラーは最終的にテキサンズと4年7,200万ドル、3,700万ドル保証の契約を結んでいる。
2016年はテキサンズで14試合に先発し、チームをAFC南地区のタイトルに導いた。この年、タッチダウンパス15回、インターセプト16回を記録し、シーズンの最終ゲームではピック3回だったオズワイラー(と巨大なキャップヒット)を、テキサンズはオフシーズンの間にクリーブランド・ブラウンズへとトレードに出す。開幕前にブラウンズからカットされたオズワイラーは、再びブロンコスへ戻ってきた。
オズワイラーの奇妙な旅は2018年に5試合で先発したマイアミ・ドルフィンズで幕を閉じることとなった。負傷したライアン・タネヒルに代わって出場したこの試合で、オズワイラーとドルフィンズは2勝3敗をマークしている。
2019年のオフシーズンに契約を得られなかったオズワイラーは、今、そのキャリアを終わらせることを選んだのだ。
「僕には健康な体があり、リングがある。達成したかったことはまだたくさんあるさ。それに、自分のタンクにはまだまだ力が残っている。でも、チャンスがないときはある。それを考えれば、これでいいんだよ」とオズワイラーは語った。
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