トレードのうわさにも動じないカーディナルスCBピーターソン
2019年10月18日(金) 00:296試合の出場停止を経て戻ってきたコーナーバック(CB)のパトリック・ピーターソンは、その時間が“飛ぶように過ぎていった”と表現した。
スターディフェンダーが復帰した今、次なる疑問はアリゾナ・カーディナルスでの彼の未来だ。
ピーターソンの復帰によって最初の6戦でばらばらに引き裂かれていた彼らのディフェンスは改善するだろう。
ピーターソンのポジションはルーキーのバイロン・マーフィーの逆サイドになるはずだ。マーフィーは突然火中に放りこまれた若いコーナーとしてよくやっている。そしてトラメイン・ブロックはよりなじみ深いスロットの役割に戻ることになる。
砂漠の中でピーターソンはどれだけ長くそこにとどまるだろうか?
折しもロサンゼルス・ラムズがジャレン・ラムジーのために大枚をはたいたばかりであり、複数のチームが今もコーナーの助けを求めている。ラムジー獲得に名乗りを上げていたのはラムズだけではなかった。カーディナルスとしては試算せずにいられないだろう――29歳、8度のプロボウルに選出され、ベースサラリーがおよそ1,200万ドル(約13億円)であと1年の契約を残し、次の支払日を待っているディフェンシブバックを差し出したら何が得られるかと。ピーターソンがすぐに調子を取り戻したとして、上位の指名権を手に入れるためにチームがこのベテランを利用することはあるのだろうか?
ピーターソンは何も心配していない。
「俺はここにいる」とチームの公式サイトでトレードの可能性について尋ねられた彼は述べた。「俺にはこれからの10試合と来シーズンまでのカーディナルスとの契約がある。その後に何が起こるかはコントロールの範ちゅうにない。俺はここでジャイアンツ戦と、スケジュールにあるその他9試合の準備をしているまでだ」
「復帰して仲間を助けられるようになったことがただうれしいし、今はそのことに集中している。今までプレーした試合の中で最高の10試合にするつもりだ」
カーディナルスは現在2勝3敗1分。ジェネラルマネジャー(GM)のスティーブ・カイムはこれまで繰り返しピーターソンへのオファーをはねつけている。ピーターソンも夏に出場停止処分が発表された後で、“生涯カーディナル”でいたいと述べていた。
10月29日(火)の期限までにカーディナルスが彼のトレードを検討しないのであれば、来春になって彼に新たな契約が与えられるかどうかに注目だ。そうでなかった場合は、1年後のこの時期にもわれわれはピーターソンのアリゾナでの未来についてあれこれ推測をめぐらせていることだろう。
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