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レッドスキンズLTウイリアムスのホールドアウトが終了

2019年10月30日(水) 09:40


ワシントン・レッドスキンズのトレント・ウィリアムス【AP Photo/Andrew Harnik】

トレント・ウイリアムスがチーム施設に戻ってきた。

ワシントン・レッドスキンズがレフトタックル(LT)ウイリアムスのトレード要請を叶えることはなく、現地29日(火)にトレードのデッドラインが過ぎた後にウイリアムスはチームに合流してこれまで続いてきたホールドアウトを終わらせた。『NFL Network(NFLネットワーク)』のアナリストにしてウイリアムスの元チームメイトであるデアンジェロ・ホールが最初にこのニュースを伝えている。

ウイリアムスは契約期間の一時停止を避けるために今季にチームに合流する必要があった。NFLネットワークのトム・ペリセロはウイリアムスが2019年の残る期間でベースサラリーとして582万4,000ドル(約6億3,000万円)を受け取ることになっていると伝えている。また、アクティブな試合ごとに1万5,624ドル(約170万円)が支払われるという。ウイリアムスは1,250万ドル(約13億6,000万円)に値する2020年の1年契約を残している。

ウイリアムスはレッドスキンズでのプレーを望んでいないことを示してきたが、契約の一時停止や支払いを受けるシーズンをまるまる一つ失う見通しが、自らの要望を上回った形だ。

オフシーズンをホールドアウトしたウイリアムスは、シーズン前半もトレードを要求する傍らでチームに戻らなかった。ホールドアウトの元凶となったのは、オフシーズンの初めにウイリアムスの頭部に腫瘍が見つかった際のメディカルスタッフの対応だ。また、31歳のウイリアムスは新しい契約も望んでいた。

期限が近づく中でレッドスキンズは7度のプロボウラーにふさわしいトレード相手を探していたものの、チーム上層部が対価として求めたものは大きく、トレードが実現することはなかった。

今後の疑問はいつ、そしてどの程度、ウイリアムスが今季にプレーするのかという点だ。NFLネットワークのイアン・ラポポートはウイリアムスがトレード話の渦巻く中でもトレーニングを続け、プレーできるだけの体作りはできていると報じている。しかしながら、チームに不満を抱えていた選手のケガが長引いたという当時ジャクソンビル・ジャガーズのジャレン・ラムジーの例もある。

今年のトレード期限は過ぎ去り、ウイリアムスのトレードは2020年のオフシーズンに再び話題になるだろう。

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