ベンガルズWRグリーンがレイブンズ戦で復帰か
2019年11月07日(木) 11:44長い“待ち”の時間がまもなく終わる。A.J.グリーンがNFLフィールド復帰に近づいている。
シンシナティ・ベンガルズのヘッドコーチ(HC)であるザック・テイラーは現地6日(水)の練習後、グリーンがシーズン第10週の試合に向けて日ごとの経過観察中だと述べた。チームはこの試合でディビジョンリーダーのボルティモア・レイブンズと対戦する予定だ。
この発言の前、テイラーHCはグリーンが日曜日にシーズンデビューを果たすと見ていると報道陣に語っていた。テイラーHCは練習前、グリーンは良くなっているものの、らしさはまだ取り戻していないと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロに話している。
グリーン本人は「一つのプロセスだ。出場してハイレベルでプレーできるくらいに、完ぺきにヘルシーにならなきゃいけないだけ。また傷つけてさらに復帰が遅れるようなリスクは冒せない」とコメントし、次のように続けた。
「だから、間違いなくスマートじゃなきゃならない。でも、それは月曜日に実際に練習できるようになるまでの正しい方向へのステップだったし、昨日はもっと多くのことを問題なくこなした。どうなっていくか見てみよう」
水曜日のウオークスルーの後、グリーンの感触は優れず、ケアを求めていた。そのため、ステータスが変わってベンガルズはグリーンを公式にDNP(不参加)としている。
日曜日にグリーンが戻ってくるとすれば、未勝利のベンガルズにとってはこれ以上ないタイミングだろう。6勝2敗のボルティモア・レイブンズはそれまで無敗だったニューイングランド・ペイトリオッツをサンデーナイト・フットボールで破っており、巨大な敵としてベンガルズの前に立ちはだかるはずだ。さらに、ベンガルズはこの試合で新人クオーターバック(QB)のライアン・フィンリーを投入することを予定している。
グリーンはトレーニングキャンプ中に抱えた足首の負傷によって、シーズンのこの時点までベンガルズの試合の全てを逃した。グリーンを欠くベンガルズは1年目のテイラーHCの監督下でシーズン半ばにして未勝利に沈んでいる。苦戦の中でチームは先発レフトタックル(LT)コーディー・グレンと対立し、長年の先発QBであるアンディ・ダルトンをベンチに下げ、トレード期限頃にはグリーンをトレードで放出する話し合いまで行われていた。
0勝8敗のベンガルズにプレーオフの望みがない以上、グリーンのフィールド復帰を無理に早めるのは賢くない。リスクを避けたいというグリーンの意向も理解できるもので、忘れたい2019年が過ぎた後には良いプレーができるはずだ。
自分たちで選んだ道とは言え、ベンガルズはシーズン第10週にQBチェンジに直面する。もしかしたら、フィンリーは幸運にもグリーンという武器を手にできるかもしれない。NFLで最もホットなチームの一つに対してチャンスを望むならば、グリーンの存在は必要不可欠なのだ。
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