ブラウンズDEギャレットが無期限出場停止、両チームに2,700万円の罰金
2019年11月16日(土) 08:22現地14日(木)に行われたクリーブランド・ブラウンズとピッツバーグ・スティーラーズの一戦で発生した両チームの騒動に関して、NFLは厳しい処分を科した。
リーグはブラウンズのディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットを無報酬かつ無期限の出場停止処分としており、少なくともギャレットはレギュラーシーズンとポストシーズンの試合に出場できない。NFL広報担当責任者のマイケル・シグノラは声明の中で、ギャレットの行為は「不必要な暴力行為、スポーツ選手にふさわしくない行動のルール」に違反しており、「加えて、ケンカ、相手のヘルメットを外し、そのヘルメットを武器として使用している」と説明。また、ギャレットには罰金処分も科されている。
ギャレットは声明を発行し、次のようにコメントした。
「昨夜、自分は最悪のミスを犯した。冷静さを失い、自分がやったことは利己的で受け入れがたいものだった。自分の行動はすべて自分の責任であり、本当の性分はこれからの自分の行動を通して証明していくしかない。メイソン・ルドルフ、チームメイト、チームのみんな、ファン、NFLに謝罪したい。起きた出来事に関して責任を負い、自分のミスから学ばなければならないと思っており、それを実行するつもりだ」
また、スティーラーズのセンター(C)モーキス・パウンシーは無報酬の3試合出場停止処分を受け、罰金も科せられた。パウンシーは「相手を殴る蹴る」の行為がルール違反に問われている。
情報筋の話として『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えたところによれば、パウンシーは控訴すると見られる。もし処分が確定すれば、今季のブラウンズと2度目の対戦は出場できない。
ギャレットのチームメイトでブラウンズのディフェンシブタックル(DT)ラリー・オーガンジョビーは無報酬の1試合出場停止処分が科され、「不必要な暴力行為、とりわけ口論のさなかに相手の選手をグラウンドに押しやった」ことにより、罰金処分も受けている。ラポポートによると、情報筋いわくオーガンジョビーも処分に控訴するという。
NFLネットワークのトム・ペリセロは今回の騒動における行動に関してルドルフも罰金を求められるだろうと報じた。
さらに、ブラウンズとスティーラーズの両チームには、それぞれ25万ドル(約2,720万円)の罰金処分が科せられている。
現地15日(金)、ブラウンズのオーナーであるディー・ハスラムとジミー・ハスラムは声明でこう述べた。
「昨夜、試合終盤に発生した経緯に関してわれわれは非常に失望しています。フットボールにおいて、そのような場は一切なく、また、われわれが組織として努力するコアバリューを反映するものでもありません。メイソン・ルドルフとピッツバーグ・スティーラーズに心から謝罪いたします。マイルズ・ギャレットはこの3年間、われわれの組織やコミュニティにおいて素晴らしいチームメイトであり、メンバーでしたが、昨夜の彼の行動は完全に受け入れがたいものでした。彼の行動に対するリーグの判断を理解しています」
一方、スティーラーズオーナーのアート・ルーニー二世は「いち組織として、昨夜のクリーブランド・ブラウンズ戦終盤に起きた一件を残念に思っています。関わった選手たちの行動はいかなるフットボールの試合においてもなされるべきものではありません。われわれのプレーヤー、コーチ、スティーラーズに属するすべての者が、何があろうとも常に冷静さを保たなければならないことを理解しています。2つのライバルチームによる激闘が繰り広げられた後、このような形で試合が締めくくられたことを遺憾に思います」と声明につづった。
騒動に関わったその他の選手に関しては、「標準的な責任プロセスを通して罰せられることになる」とされており、「ベンチを離れ、乱闘が起きているエリアに入った選手」も含まれるとのことだ。
【C】