レフェリーはQBジャクソンをもっと守るべきとレイブンズSトーマス
2019年12月11日(水) 23:05ラマー・ジャクソンに関して2018年のドラフトで大きな懸念となっていたのは彼の長期的な健康状態だった。
理由は彼の超人的な動きにある。ボルティモア・レイブンズでの1年半でジャクソンのハイパーモビリティは大きな武器となってきた。その分、彼は平均的なポケットパサーと比べると、より多くヒットされる傾向がある。事実、彼は大腿(だいたい)四頭筋のけがにより、今週のレイブンズの故障者情報に載っている。ただし、サーズデーナイトのニューヨーク・ジェッツ戦には出場する見通しだ。
「気分は最高。調子もいいよ。100(パーセント)の状態だ」とジャクソンは現地10日(火)の練習を終えて『ESPN』に語った。「サーズデーナイトには出場する」
ジャクソンが腕と足を使ってリーグを率いる中、ディフェンスたちはどうにかしてこのエリートスクランブラーを止めようと必死だ。彼のベテランチームメイトの1人によると、ジャクソンは2019年の残りの戦いで敵のディフェンスから執拗(しつよう)に足を狙われることを警戒すべきだという。
「誰かが彼にヒットするたびに、ひでぇな、あんなにやる必要なんてないのにって思うよ」とレイブンズのセーフティ(S)アール・トーマスは火曜日に語った。「レフェリーたちはそれにもっと注意を払うべきだし、もうちょっと彼を守ってやるべきだ。だってチームたちは明らかに――別に彼らがラマーを傷つけようとしているとは言わないが――最初の頃と比べて足を狙いにいっている」
ジャクソンはサンデーゲームで1,000ラッシングヤードを突破してバッファロー・ビルズに僅差で勝利し、レイブンズは11勝2敗に。前回のAFC北地区王者として再びプレーオフ進出を決めた。ジャクソンは確かにそれなりにヒットを受けているものの、同時にディフェンダーのミスを誘ってそれをかわしたり、足で振り切ったりすることも多い。
それによって、トーマスが述べたようにディフェンス側が死に物狂いになってしまうことがある。こうした発言がレフェリーの裁定にどう影響するかは要観察といったところだが、今のところは、記憶に残るほど強烈なヒットというのは印象になく、むしろディフェンダーがタックルに失敗し、なすすべもなくジャクソンに置き去りにされていく姿の方が印象深い。
それでも彼がしばしばタックルされているのは事実だ。トーマスはそれについては理解している――やり方がクリーンである限り。
「彼の耐久性はすごい。あのタフさは疑問の余地がないよ」とトーマスは述べた。「彼はたくさんのヒットを受けている。チームのために自分の肉体を犠牲にしているんだ。俺はそういうところをリスペクトするよ」
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