最終戦でQBジャクソンを含む一部主力を温存するレイブンズ
2019年12月24日(火) 08:28破竹の快進撃を続けるボルティモア・レイブンズがビクトリーラップに突入するときがきた。
第1シードおよびホームフィールドアドバンテージを確保したレイブンズのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは現地23日(月)、日曜日に控えたレギュラーシーズン最終戦、ピッツバーグ・スティーラーズとの試合で主力選手を温存するプランがあることを発表した。
温存する選手リストに記載される可能性が高いのはMVP筆頭候補のクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンをはじめ、ランニングバック(RB)マーク・イングラム、セーフティ(S)アール・トーマス、ガード(G)マーシャル・ヤンダ、ディフェンシブエンド(DE)ブランドン・ウィリアムズだ。
今回の発表のタイミングは、シーズン第16週のクリーブランド・ブラウンズ戦でふくらはぎを痛めたイングラムにとってはとりわけ良い前触れとなるだろう。ハーボーHCは報道陣に対し、イングラムが現在、軽度から中程度のふくらはぎのケガに対応していると明かした。
ジャクソンを休ませる判断はレギュラーシーズンフィナーレを飾りたがっていた2年目QBの機会を奪うことになるが、シーズン第16週のパフォーマンスや1年を通して示してきた仕事ぶりを考えれば、永続的な印象以上のものを残したと言えよう。ブラウンズ戦ではパスで238ヤード、3タッチダウン、ランでもキャリー17回で103ヤードを記録している。パスとランのヤード数で少なくとも100ヤードを超えた試合はこれが4試合目だった。
ジャクソンは2019年シーズンを3,127パスヤード、チーム史上最多の36タッチダウンで締めくくることになる。15試合でマークした1,206ランヤードも、QBの1シーズンにおけるNFL新記録だ。
先の日曜日にブラウンズを打ち負かした後、ジャクソンはスティーラーズ戦に挑む意欲を表明しており、「うん、プレーしたい。それは間違いない。でも、コーチの判断だからね。コーチ次第だよ」と語っていた。
当然ながら、ヘッドコーチとしてはジャクソンを温存することが最善だと考えていた。
スティーラーズ戦ではバックアップQBのロバート・グリフィン三世が先発する予定で、レイブンズはプレーオフに向けて弾みをつける意味でも12連勝を達成してレギュラーシーズンを締めくくりたいところだ。
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