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黒星ながらリンチの復帰をポジティブにとらえるシーホークス

2019年12月31日(火) 08:26


シアトル・シーホークスのマーショーン・リンチ【AP Photo/Stephen Brashear】

マーショーン・リンチのシアトル・シーホークス復帰はファンのうなり声に始まり、ため息で終わった。

シーホークスは現地29日(日)に行われたサンフランシスコ・49ersとのNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区頂上決戦において、試合終了間際に敵陣のレッドゾーンに入ったものの、あと一歩でタッチダウンを決められず、地区優勝を逃している。

敗戦はリンチのミスではない。復帰戦ではエンドゾーン手前の集団を飛び越えるように、シーホークスメンバーとして2015年11月中旬以来となるタッチダウンを決めている。さらに、リンチは上述の試合終盤のチャンスに得点の機会を得られそうだった。これが実現していれば、残り1ヤードからの攻撃でリンチに託さずシーホークスのスーパーボウル制覇が夢と消えたピート・キャロルの決断から5年近く経って、リンチが1回のキャリーで勝利を引き寄せるあまりに完璧なシチュエーションになっていたはずだ。

しかしながら、ディレー・オブ・ゲームの反則によってチャンスはなくなり、リンチはサイドラインからチームメイトのプレーを見守ったが、フォースダウンギャンブルに失敗。とはいえ、12回のランで34ヤード、1タッチダウンを記録したリンチの復帰はポジティブだったと言えよう。

シーホークスのクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンは「マーショーンがエンドゾーンに飛び込むシーンは見ていて最高だった。ビーストモードが復帰して、何度もすごい走りを見せていた。彼が試合に出たときの興奮がすごい。まるで昔のようさ。彼の復帰は正しかったと、とにかくそう感じている」とコメントした。

一方、リンチは「一途な愛。ガチでな。みんなが居心地良くさせてくれた。それはもう頼りになるってもんさ」と語っている。

【C】