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NFCタイトル争いで「複雑」なラフルアー家の心情

2020年01月17日(金) 00:29


グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャースとヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアー【AP Photo/Mike Roemer】

今週のラフルアー家は家族の中で分裂することになる。

グリーンベイ・パッカーズのヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーとサンフランシスコ・49ersのパスゲームコーディネーター、マイク・ラフルアーが現地19日(日)にNFCチャンピオンシップゲームで対戦することになっており、両親のデニーとクリスティ・ラフルアーは試合後に1人の息子を祝福し、もう1人の息子を慰めなくてはならない。

だが、確かなことが1つある。ラフルアー一家が2月の第1週にマイアミにいるということだ。

「ああ、両親たちがどちらにしてもスーパーボウルに行くのは分かっているよ」とマットは16日(木)に『ESPN』に語った。

同時に彼は家族が日曜日に誰を応援すべきかで思い悩むことも知っている。

「複雑な気分だろうね」とマットは両親について語った。「そういうものさ。前回だってそうだった。私を知る者なら誰でも、家族がいかに私にとって大きな意味を持っているかを知っている――弟、両親、そして私の妻と子どもたち。感情的には揺れるが、これは私たちの対決ではない。グリーンベイ・パッカーズ対サンフランシスコ・49ersという2つの偉大なフットボールチームがスーパーボウルを目指して戦うんだ。それ以上の話ではない」

コーチが仕事に没頭し、決まり文句に頼り、サイドラインの反対側にいる相手を60分間無視することは簡単だ。だが、スタンドに座り、感情のジェットコースターを経験する家族は違う。

「あの子たちが今いるところまで行くのは難しいことで、2人はそこに到達した。その業績はたたえなくてはなりません」と母親のクリスティは今週『The Adam Schefter Podcast(ジ・アダム・シェフター・ポッドキャスト)』に語った。「誰かが負けることになりますが、ここまでやり遂げたことについては褒めてあげるべきです」

11月に49ersとパッカーズがサンタクララで戦い、37対8でパッカーズが負けた際にマットの2人の息子と娘たちは叔父のマイクの家に滞在していた。ところが今度の再戦では自宅にとどまるという。

「少し違う感じがあるんだと思う」とラフルアーは述べた。「ここまでにしておこう。最近は(マットと)あまり話していないんだ。今週いっぱいはそうだろうね」

言うまでもなく、兄弟対決だけが日曜日の見どころではない。

「偉大なコーチは他にも多くいる」とラフルアーは述べた。「カイル・シャナハン、マイク・マクダニエル、ボビー・ターナー――彼らとは一緒に仕事をした――ジョン・エンブリー。いくらでも挙げられるよ。テープを分析していいゲームプランを考える彼らの能力をとても尊敬している。私は自分の目でそれを見てきた。彼らと一緒にそれを体験してきたんだ」

「彼らがいろいろと策を用意してくるのは分かっている。統制されたアプローチで身を守り、見たものを信じ、自分たちの準備を信じられるかはわれわれに懸かっている。そして最終的には刑が執行されるまで続くだろう」

マットがパッカーズに雇われた際、カイル・シャナハンは彼が弟のマイクを引き抜くのを妨害した。尊敬するリストの中に弟の名前を挙げなかったマットはいたずらっぽく笑い、こう述べた。

「そもそも彼が偉大なコーチだなんて誰が言った? 私は一度も言っていないよ」

こんなジョークが言えるのも試合前だからだ。日曜日はそれぞれの仕事に集中するだけだろう。だが、戦いが終わった後、チームをスーパーボウルに導いた1人は得意満面となり、もう1人は失意の中に取り残されることになる。

それでもラフルアー家にとっては幸せな悩みといえよう。兄弟そろってポストシーズンでノックアウトされていることだってあり得たのだから。


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