QBガロポロへの批判を一蹴するシャナハンHC
2020年01月29日(水) 15:50サンフランシスコ・49ersのヘッドコーチであるカイル・シャナハンの耳に、クオーターバック(QB)ジミー・ガロポロへの疑いの声は入っている。しかし、シャナハンHCはそういった声の主がどう考えているかに構うことはない。ガロポロを信じるに足る根拠が十分にあるからだ。
NFCのチャンピオンシップゲームでのパスアテンプトが8回にとどまり、パスの重要性がほぼないまま勝利したことがガロポロへの批判につながっている。だが、シャナハンHCが言うにはそれはオフェンス陣のポテンシャルを真に示唆するものではない。この試合は49ersのユニットがいかにディフェンスを攻撃できるかの一例であり、フランチャイズQBに頼れないことを意味しているわけではないとシャナハンHCは述べた。
現地28日(火)、シャナハンHCは「そういうことを言う人がいるのは本当におかしなことだと思うよ。私たちがランでいかに優れていたかに気づいた人はいるかな? われわれはパントして3対0で勝つために走っていたわけではない。特にグリーンペイの試合では、ランで30ヤードをゲインする方にチャンスがあるような場面があった。ランでボールをうまく運びすぎたことで、ジミーがわれわれに謝る必要など決してない」と話している。
49ersはランオンリーのチームではない。カンファレンスチャンピオンシップの1週間前にディビジョナルラウンドでミネソタ・バイキングスと対戦した際、ガロポロはオープニングドライブでパス6回中5回を成功させている。レギュラーシーズンを振り返れば、ガロポロはニューオーリンズ・セインツを下した際にパスで349ヤード、タッチダウン4回を記録。また、シーズン第11週には終了間際に25ヤードのタッチダウンパスを決めていた。
とは言え、49ersのポストシーズンにおけるパスアテンプトの少なさは記録的だ。ガロポロはスーパーボウルにチームを導いたQBとして、2試合以上に先発した中でポストシーズンのパスアテンプトが計30回以下だった3人目のQBとなった。第54回スーパーボウルで対決するカンザスシティ・チーフスQBのパトリック・マホームズと比較すると違いは大きい。マホームズがプレーオフゲームの2クオーターで記録したパッシングヤード(209)とパッシングタッチダウン(5回)は、ガロポロがポストシーズン2試合で残した数字(208ヤード、タッチダウン1回)よりも上だ。2019年プレーオフで記録したパッシングタッチダウンはマホームズが8回に対し、ガロポロが1回となっている。これはスーパーボウルで対決するQBの差として、これまでで最も大きい。
すべてのシチュエーションでランが可能なわけではない。第3ダウン残り11ヤードという状況はしばしばうまくいくかもしれないが、多くのチームはパスを選ぶだろう。第2ダウンでサックされればそういった状況も起こり、49ersはファーストダウン獲得のためにガロポロがターゲットを見つけてくれることを頼むしかないだろう。
それは、NFLのQBに対するごくノーマルな要請だ。シャナハンHCはそういった状況が起こった場合、なんの恐れもなくガロポロに要求するという。
「どういう状況かを問わずにQBを見ることのできる一つの要素が、第3ダウンでうまくやらなければ、ランもできないということだ。今年、私にとってジミーはサードダウンで他の誰にも引けを取らないほどうまくやっていた。ゲーム終盤にわれわれを戻してもらわなければならないという場面で、彼はやり遂げてきた。(ロサンゼルス)ラムズ戦で彼がやったように、一人のQBが最終ドライブで第3ダウン残り16ヤードを2度もやり遂げた試合など、見たことがなかった。アリゾナ(カーディナルス)との2戦目(シーズン第11週)では、パスで巻き返している。つまり、シーズン全体を見れば、必ずしもそれが当てはまらないと気づくだろうということだ」とシャナハンHCは述べた。
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