ルーニールールには変化が必要だとグッデル
2020年01月30日(木) 15:30現地29日(水)にダウンタウン・ヒルトンの舞台に登壇したNFLコミッショナーのロジャー・グッデルは、リーグが2019年に達成した数々のポジティブな記録を紹介した。
それからグッデルが触れたのは、よりシリアスな議題である現在のNFLにおけるフロントオフィスの多様性、もしくはその欠如だ。
リーグはちょうど最新の雇用サイクルを終えたところであり、その中でアフリカ系アメリカ人のHC起用は一件も実現しなかった。マイノリティからの候補者として、カンザスシティ・チーフスの攻撃コーディネーター(OC)エリック・ビエネミーやサンフランシスコ・49ersの守備コーディネーター(DC)ロバート・サラーといった優秀な人材がいたにもかかわらずだ。フロントオフィスで重要な役割を担っているマイノリティはより少なくなっている。クリーブランド・ブラウンズが今週、新ジェネラルマネジャー(GM)としてアンドリュー・ベリーを雇用したことにより、NFLに存在するマイノリティのGMは2人になった。
各チームは少なくとも一人のマイノリティ候補者のインタビューを行うことが義務付けられており、これがいわゆるルーニールールだ。しかし、このルールの効力は少なくなり、時代遅れになったようだ。変化のときが訪れたとグッデルは言う。
「私たちがこのレベルにおいて望んだところにいないのは明らかだ。ルーニールールだけではなく、全体的なポリシーにおいてやるべきことがたくさんある。われわれには変化が必要であり、何か違うことをやらなければならないのははっきりしている」
「こういった変化なしで来年に違う結末を期待できる理由はまったくなく、われわれはすでにこれらの変化に取り組み始めている。多様性委員会やフリッツ・ポラード・アライアンスのみならず、他の機関ともだ。そして、より良い結果を得るためにどんな歩みが可能かを探している。われわれ全員がそれに取り組んでいるのは明らかで、そういった変化を起こさなければならない。今の段階でもう来月に組まれている一連のミーティングでそれらの対話を進め、より良い結果を手にするためのソリューションを決めるべく話し合いを続けなければならない」
ルーニールールの見直しを言い出したのはグッデルが最初ではない。ピッツバーグ・スティーラーズ社長のアート・ルーニー二世は『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチに、リーグがこのルールをオフシーズンに見直すだろうと2周間前に語っていた。
前述のコーチらがいずれも今週末の大舞台に登場する以上、2人がいずれはインタビューの機会を得ることを予測すべきだろう。しかし、これは単に2人が候補者に入るという問題ではない。今後10年でリーグが32の多様性に富むチームから成る集団になっていかなければならないという問題なのだ。
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