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スーパーボウルMVPは大活躍のチーフスQBマホームズ

2020年02月03日(月) 14:31

カンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ【AP Photo/Morry Gash】

すでにリーグのMVPを受賞していたカンザスシティ・チーフスのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズがスーパーボウルのMVPにも輝いた。

第4クオーターでサンフランシスコ・49ersに10点差をつけられていたところから逆転勝利で50年ぶり2度目のロンバルディ・トロフィーへとチーフスを導いたマホームズが、第54回スーパーボウルのMVPに選ばれている。

昨シーズンの第11週以来となるインターセプトを2度も浴びた夜、マホームズは第4クオーターに3回のタッチダウンドライブをリードする活躍でそれを巻き返した。そのうち、最初の2回はマホームズのタッチダウンパスが通り、それぞれ相手はタイトエンド(TE)トラビス・ケルスとランニングバック(RB)デイミエン・ウィリアムスだった。最後はウィリアムズが38ヤードを走ってタッチダウンを決めている。

マホームズは『FOX(フォックス)』のクリス・マイアズに「俺たちは絶対に信頼を失わなかった。このチームにいる誰もが決してうなだれなかったし、皆がお互いを信じていた。俺たちがシーズンを通して説いてきたのがそれなんだ」と語った。

マホームズはスーパーボウルで3回の得点に寄与している。第1クオーターにおけるマホームズのタッチダウンランによって、チーフスは7対3で相手をリードするに至った。

チーフスのシグナルコーラーであるマホームズはパス42回中26回成功、286ヤード、タッチダウン2回、インターセプト2回に加え、ランで29ヤードを稼いでいる。

マホームズがポストシーズンで10ポイント以上の差をひっくり返したのは3度目だ。チーフスはAFCディビジョナルラウンドとチャンピオンシップゲームにおいてそれぞれ24対0、10対0で遅れを取っていたが、マホームズとチーフスオフェンス陣は前半終了までにこれらの差を取り去った。

対49ers戦での巻き返しはやや遅れたものの、決して克服できない差ではなかった。

プロフットボール界の頂点に至るまでのマホームズの旅は、迅速かつ過酷なものだった。チーフスはマホームズを2017年ドラフトの全体10位で指名するためにトレードアップしたものの、1シーズンはベタランのアレックス・スミスの後ろで過ごすこととなった。2018年のオフシーズンにスミスをワシントン・レッドスキンズにトレードに出した後、チーフスはマホームズに攻撃陣を率いるためのカギを委ねている。

2018年のマホームズは5,097ヤードを投げ、リーグトップのタッチダウンパス50回をマークしてこの年のMVPに選ばれた。マホームズのリーダーシップの下、チーフスはスーパーボウルまであと一歩のところに迫ったものの、AFCタイトル戦でニューイングランド・ペイトリオッツに敗れている。

今季のマホームズは膝蓋骨脱臼でいくらかの時間を失っている。シーズン第10週にマホームズが復帰を遂げると、チーフスはその試合から後は敗北を喫していない。24歳と138日のマホームズは、MVP、スーパーボウルタイトル、スーパーボウルMVPを獲得した最年少選手となっており、偉大な選手としてスターダムへとのし上がったスピードには感嘆を禁じえない。


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