ニュース

ジェッツRBベル、ゲイズとの対立報道は「膨らませすぎ」

2020年02月06日(木) 00:56

ニューヨーク・ジェッツのリビオン・ベル【AP Photo/Wilfredo Lee, File】

ニューヨーク・ジェッツでのリビオン・ベルの初シーズンはヘッドコーチ(HC)アダム・ゲイズのオフェンスに彼がうまくはまれるのかどうか、そしてゲイズがこのランニングバック(RB)を必要としているのかどうかという疑問に覆われ続けた。

ゲイズはしばしばネガティブな報道に反論し、元プロボウラーのベルは今でもNFL屈指のRBであり、彼を追い払うつもりなどないと発言している。

ベルも同様に、HCと選手としての自分たちの関係は全て良好だと繰り返した。

「これからのことは、特にオフシーズン中に見守ることになるけど、俺とゲイズコーチは去年の最後のミーティングを和やかに終えた。問題なしだ」とベルは最近『TMZ Sports(TMZスポーツ)』に語っている。「みんな大げさに話を膨らましすぎだ。過ぎたことさ――俺たちは問題ない。上々さ」

昨年のオフシーズンにベルは元ジェネラルマネジャー(GM)マイク・マッカグナンの下、4年間で5,250万ドル(約57億6,000万円)の契約にサインした。彼は残る3年間を、“何か急激な変化でもない限り”予定通りプレーするつもりだと言う。

ベースサラリーとして850万ドル(約9億3,000万円)が支払われることになっているため、彼らは無理にでももう1年婚姻関係を続けるかもしれない。そのため、今の間だけでもお互いを良く言っておくのは当然だろう。

2018年を丸々欠場したベルはプロ入りしてからワーストの成績でシーズンを終えた。平均キャリーはキャリア最低(3.2ヤード)に終わり、タッチダウンもワーストタイ(3回)だった。2019年の789ラッシングヤードを唯一下回ったシーズンは、わずか6試合の出場で556ヤードに終わった2015年だけだ。

ベルが調子を取り戻すまでには何週間もかかったが、ジェッツの問題はそれ以上に根深い。オフェンスラインが良くないため、彼のランニングスタイルとの相性は最悪だ。ベルが現れることのない抜け穴を待ち続けるという光景はシーズン中にしばしば見られた。そしてゲイズもまた、結果論ではあるがRBの使い方を誤ってきたといえる。アリゾナ・カーディナルスでケンヤン・ドレイクが一気に花開いたのはその最たる例だ。

今はゲイズがベルを望んでいたかどうかは関係ない。問題は、2020年も結婚生活がうまくいくのかどうかだ。誰かが大きなリスクを冒してベルをトレードでもしない限り――最近のRBマーケットを見ると可能性は低い――両者はもう1年一緒にいるしかないだろう。そして2021年、デッドマネーが2020年の1,900万ドル(約20億9,000万円)から400万ドル(約4億4,000万円)へと急降下するその時が来たら、それでも両者が添い遂げられるかどうかを見てみよう。

【M】