チーフスQBマホームズの新契約はドラフト後か
2020年02月08日(土) 00:49ロンバルディ・トロフィーは掲げられた。スーパーボウルの祝勝パレードも終わった。
これにてカンザスシティ・チーフスは通常のビジネスに戻る。
このオフシーズンの最優先事項は、スーパーボウルのMVPパトリック・マホームズを永遠に――いや現実的には当面の間、つなぎ留めることだ。
オーナーのクラーク・ハントはマホームズと長期契約を結ぶまであと1年待つかもしれないと示唆したが、最も可能性の高いシナリオは、2020年の戦いが始まる前に、このスタークオーターバック(QB)が桁外れの新契約を得ることだ。
では、その超大型契約に至るまでにはどのような流れが考えられるのだろう?
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロによると可能性が高いのは、ドラフトの少し後にマホームズの新契約が発表されることだという。
彼がシアトル・シーホークスのQBラッセル・ウィルソンを飛び越えてNFL選手の最高年俸を獲得するのはほぼ間違いない。ウィルソンの契約は年に3,500万ドル(約38億3,500万円)。マホームズならば、ポンコツ車をフェラーリで追い抜くぐらい容易に越えてみせるはずだ。
契約を完了する前に、チーフスとマホームズにはいくつか答えを出しておかねばならない問題がある。
何より重要なこととして、包括的労働協約(CBA)はすぐにまとまるのかという問題がある。今回の選手たちの取り分がどの程度になるかによって、新たなCBAは両サイドの見通しを変える可能性がある。それが確定するか保留されるまでは、マホームズの契約が決まることはないだろう。
次の疑問は、チーフスと彼らの若きQBがどれだけのキャップスペースを1人の選手のために割きたいと考えるかだ。チームはディフェンシブタックル(DT)クリス・ジョーンズの引き留めにも動かなければならない。タイトエンド(TE)トラビス・ケルスのように昇給に値する選手も何人かいる。1人では勝てないことをマホームズは知っており、24歳の彼はこれからのキャリアでたっぷり稼ぐことができる。彼が自分1人で全てを搾り取ろうとしなくても、それほど衝撃的ではない。
他にもチーフスには自分たちのベストプレーヤーと契約する前にいくつか取り除いておきたい問題があるはずだ。ワイドレシーバー(WR)サミー・ワトキンスの処遇は? コーナー(C)のバシャード・ブリーランドとケンドール・フラーは残すのか、それとも入れ替えるのか? フリーエージェントが鍵になるかもしれない。
チーム作りのプロセスを考えれば、新契約に取り掛かるのはドラフト後というのが妥当な線だ。QBの大型契約が7月のトレーニングキャンプ前に決まるケースは多い。
マホームズの新契約がいつになるにしろ、彼の価値はとてつもなく大きい。第54回スーパーボウルのこのプレーを見て、違うと言える者がいるだろうか。
Fly like a butterfly, sting like a Wasp. @PatrickMahomes believed in himself, this play call, and the @Cheetah on the #SBLIV's Turning Point. @Chiefs pic.twitter.com/xTTU7AL6OQ
— NFL Films (@NFLFilms) February 6, 2020
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